大阪府太子町で活躍する皆さんにお話を聞きに出かける太子タウンの「太子のひと」第12回は、「つかのまえサロン 陽だまり」を主宰している北口 和男(きたぐちかずお)さんのインタビューです。
太子ヶ丘地区で「つかのまえサロン 陽だまり」を主宰するに至った経緯や、サロンで生まれた人とのかかわりなど、たくさんのお話を伺うことが出来ました。
「つかのまえサロン 陽だまり」とは
北口さんが主宰している「つかのまえサロン 陽だまり」とはどういったものですか?
「つかのまえサロン 陽だまり」とは太子町地域包括支援センターの交流サロン「ふれあいルーム」のひとつで、太子ヶ丘で行っているサロンの名称です。
3年ほど前に太子町社会福祉協議会のご支援をいただき、町内10か所目のサロンとして開設しました。
「つかのまえサロン 陽だまり」という名前は、サロンスタッフ5名と太子町社会福祉協議会(以下、社協)の方との合計7名で協議し、塚の前公園から「つかのまえ」を、暖かさを表す意味として 「陽だまり」と名付けました。
「つかのまえサロン 陽だまり」での活動
「つかのまえサロン 陽だまり」ではどのような活動を行っているのでしょうか
自分たちが太子町へ引っ越してきたときが35年前なのですが、その時元気だった皆さんも年を取り、今では家にこもりがちになってしまっています。
そんな人たちが外に出て来て、みんなと顔を合わせ話が出来るような集まりにしたいと思っています。
例えば、家にこもっていた方のひとりに「思い切り笑いたい」と言われ、ぜひとも叶えてあげることがわたしたちの使命と考え、社協へ相談しに行きました。
そのときはお笑いのDVDを貸していただき、「つかのまえサロン 陽だまり」でそのDVDを鑑賞する会をやったんです。
皆さん1時間以上わっはっはとよく笑って過ごしていましたよ。
「つかのまえサロン 陽だまり」こどもの日交流会について
感染症拡大が終息してきたあとの初めての公園イベントも盛況でしたね
あのときは、感染症拡大が落ち着いて初めて催すイベントだったので、なかなか人が集まりにくいだろうと思いチラシを150枚刷ってもらって、1件1件気持ちを込めて配りました。
現役時代は営業マンだったので、訪問営業のようなものはまったく苦になりませんでした。
ただポストへ投函するだけではなく、ちゃんと顔を合わせて話しながらでしたが、2日間で配り終えましたよ。
当日は家族連れや子供たちがたくさん訪れてくれて、やってみて本当によかったと思います。また7月7日の七夕などもあるので行事ごとにイベントをやろうと計画しています。
「つかのまえサロン 陽だまり」の今後の展望
家に閉じこもって暗い気持ちになっている人たちが外へ出かけるきっかけになったり、特技や知識を持っている人が子供たちやほかの人へ教えたり披露できるような場所を作っていきたいと思っています。
毎週サロンで何をやろうか考えるのはなかなか大変ですが、下の世代のスタッフさんが頑張ってくれています。
また「北口さんがやるなら」と協力してくれる人もたくさんいてくれて、とてもありがたいです。
北口さんは町内の人望が厚く、たくさんの人に慕われる理由がよくわかるお人柄でした。
ボランティア活動、家庭菜園、サロン運営など毎日とても忙しい北口さん。今回はそんな中時間を作ってくださり、お話しする機会に恵まれました。
「つかのまえサロン 陽だまり」は毎週木曜日の13:00-15:00に開催されています。
北口さんがつくりあげて下さった「思い切り笑いたい」という方々の願いをかなえられる場所を、私たちもいつまでも大切に引き継いでゆきたいですね。
北口さん、お時間をいただきありがとうございました。