大阪府太子町役場の前には石のモニュメントがあります。
太子町民の方なら1度は目にしたことがあると思います。
このモニュメントには「王陵(おうりょう)の門」という名前があったのをご存知でしょうか?
今回は太子町役場前のモニュメント「王陵の門」についてご紹介したいと思います。
王陵の門
「王陵の門」は高さ7.1メートル、重さ約68トンで素材は御影石で製作されています。
「王陵の門」はモニュメントのデザインとテーマを公募し「モニュメント審査会」で選ばれたものを図案化し1995年2月に製作されたものです。
「モニュメント審査会」は当時の町議会議長、庁舎建設調査特別委員会会長、まちづくり懇談会委員(3名)、区長会会長、大阪芸術大学助教授、新庁舎設計関係者、町助役の9名で構成されていたようです。
その「モニュメント審査会」で「見る人によって可能性が広がる造形美がある」こと等が評価され、選ばれたのが彫刻家の北田吉正さんがデザインされた「王陵の門」でした。
太子町には天皇陵や聖徳太子のお墓を含む梅鉢御陵を中心として多くの古墳が存在し「王陵の谷」とも呼ばれています。
そして、その古墳の多くの石棺は二上山の石を使用し製作されています。
そこで作者は石棺の蓋の形を使いアーチになるデザインを考えたようです。
「王陵の谷」太子町への入口と考えると太子町役場前のモニュメント「王陵の門」という名前はピッタリ合っていますね。
「王陵の門」は緑と歴史につつまれた太子町と、そこに住む人々が協力しあって生きるという「和」を現したものだそうですよ。
太子町のマンホールに聖徳太子の制定した十七条憲法の第一条「和を以って貴しと為す」の一文が描かれてされているように「和」という言葉は太子町民にとっては身近なものですね。
太子町役場を訪れた時には「王陵の門」を見て「和」を感じてみて下さいね。
アクセス
名称 | 太子町役場 |
所在地 | 大阪府南河内郡太子町山田88 |
アクセス | 近鉄長野線「喜志駅」から金剛バス太子葉室循環線に乗り「太子町役場」で下車 |
近鉄南大阪線「上ノ太子駅」から金剛バス太子中央循環線に乗り「太子町役場」で下車 | |
地図 |