シリーズ「かるたでめぐる太子町」では、筒井完次さんの「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」を解説しています。
かるた作成者である筒井先生におこなったインタビューはこちらからご覧ください。
太子町の歴史や史跡を紐解くこのコーナー、先週は「き:記念碑(きねんひ)に残る伊達弥十郎(だてやじゅうろう)」をご紹介しました。
本日は「き」に続き、「く」のかるたである「鎌田邸の楠(くすのき)」の句を解説します。
「く:楠(くすのき)の天然記念物 鎌田邸(かまたてい)」
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」の「く」の読み札は、「く:楠(くすのき)の天然記念物 鎌田邸(かまたてい)」です。
絵札には、鎌田邸の庭先にある大きな楠が描かれています。
この楠は、周囲の住宅より頭ひとつ分飛び抜けて大きいため、かるたの絵札でも一際目立った存在感を放っています。
そして、かるたの説明書きには以下のように解説されています。
「樹高25メートル、枝張り東西25メートルの楠の巨木。樹齢は200年以上とされる。大阪府の天然記念物。鎌田家は太子町字春日の庄屋を務めた」
鎌田邸と楠(くすのき)
竹内街道を歩いていると太子町春日の集落の中に、大きな楠を見つけることができます。
この楠は、春日村の名家である鎌田家の庭にそびえ立ち、昭和49年3月29日に大阪府の指定天然記念物に制定されました。
鎌田家は太子町では有名な名家で、代々庄屋をつとめていました。その功績は、現在も文献や文章に残っています。
樹齢250年以上といわれる巨大な楠だけが、当時の活気溢れる街道の様子を知っているのでしょうか。
アクセス
名称 | 鎌田邸の楠 |
所在地 | 〒583-0991 大阪府南河内郡太子町春日1771−1付近 |
アクセス | 近鉄喜志駅から金剛バス「六枚橋」下車すぐ |
地図 |