太子タウンでは「かるたでめぐる太子町」と題して、筒井完次さんの「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」を毎週ご紹介しています。
そしてなんと!かるたは、道の駅の近つ・飛鳥の里太子にて好評発売中です! 購入を検討されている方は、ぜひ道の駅にてお求めください。
さて、先週は「と:灯路(とうろ)まつりは 幻想的」の句をご紹介しました。
今週は、「と」に続き「な」で詠まれている地車(だんじり)について解説します。
「な:夏祭り 科長神社に地車(だんじり)集合」
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」の「な」の読み札は「な:夏祭り 科長神社に地車(だんじり)集合」です。
絵札には、祭りのクライマックスに5つの町の地車が科長神社に集合している描写が描かれています。
そして、読み札には筒井さんによって以下のように解説されています。
「山田の科長神社では例年7月に夏の例大祭が行われます。祭りには五町会の地車(だんじり)が曳行され、祭りのクライマックスの宮入で化粧幕で飾られた地車が披露される。東條と後屋町会の船地車はとても珍しい。」
科長神社で開催される地車
「地車」と書いて「だんじり」といいます。
「地」は地域を、「車」は祭りや行事で使用される車輌のことをいい、関西では祭りのことを「地車(だんじり)」と表記していることが多いです。
関西にある大阪府太子町では、毎年7月の第4日曜日に科長神社にて地車がおこなわれ、伝統文化が現在も継承されています。
地車は日本のさまざまな地域でおこなわれる伝統行事ですが、太子町では五穀豊穣を祈願や、台風などの時期に厄災を払うために開催されています。
かるたの切り絵にも描かれていますが、太子町のだんじりは色ごとに町がわかれており、赤い旗や法被は西町、青色は後屋、黄色は永田、桃色→東條(ひがんじょう)、緑は大道です。
太子タウンでは、昨年度や今年度の地車夏祭りの様子を写真つきで掲載しています。
土曜日とに日曜日の全2日間に渡って開催されている地車ですが、科長神社へ宮入するのはラストの日曜日だけです。
地車を神社の宮司に祓い清めてもらう光景は伝統的で圧巻であるため、ぜひ来年行かれる方は科長神社にも足をお運びくださいね。