今週の「かるたでめぐる太子町」は、筒井完次さんの「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」より、「さ:最古の官道 竹内街道」をご紹介します。
前回は「こ:古墳が集まる 葉室公園(はむろこうえん)」にて、公園にあるモニュメントや古墳について解説しました。
本日は「こ」に続き、「さ」の竹内街道にまつわる句をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
前回の「こ:古墳が集まる 葉室公園(はむろこうえん)」の記事はこちらからお読みいただけます。
「さ:最古の官道(かんどう) 竹内街道(たけのうちかいどう)」
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」の「さ」の読み札は、「さ:最古の官道(かんどう) 竹内街道(たけのうちかいどう)」です。
説明書きには以下のように書かれています。
「竹内街道は大阪堺市の大小路から奈良葛城市の長尾神社に至る26kmの街道。沿道には古代の遺跡や江戸時代の道標(みちしるべ)も多く残る。「日本書紀」の推古21年の条に「難波より京に至る大道を置く」と記された最古の官道「大道」のルートと重なると考えられている。」
絵札:「さ:最古の官道竹内街道」
絵札には、茂る木々の間に未舗装の道や山々が表現されています。赤い垂れをかけたお地蔵さんと一里塚(いちりづか)や道標(みちしるべ)のような石碑がアクセントになっていますね。
「太子町の「お地蔵さま」をご紹介」の記事でもご紹介していますが、太子町には地元の皆様に愛されてきた個性豊かなお地蔵さんが多く残されています。
また、竹内街道は主要道路以外にもお伊勢参りや主要流通経路としてさまざまや役割を果たしてきたため、旅人のためにたくさんの一里塚や道標がつくられました。
詳しくは、ぜひ道標をまとめた「太子町の道標~竹内街道~」や「旅する人の目印 緑の一里塚」の記事をご参照ください。
竹内街道とは
竹内街道は、聖徳太子の活躍した飛鳥時代に整備された日本最古の官道です。
官道とは今の国道のことで、難波や堺の港から都である奈良までの物流や交通の要として機能してきました。
推古天皇の時代には海外の使節や舶来品が行き来していただけでなく、中世以降も物資が流通する経済道路として、江戸時代以降も西国参りや伊勢参りなどの街道として多くの人が行き交った記録が残っています。
竹内街道の詳しい歴史については、竹内街道資料館にて詳しい歴史的資料などを見ることができるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」は次回「し」をご紹介します
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」は次回「し」をご紹介します。
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」については以下のリンクをご参照ください。
かるた作成者である筒井先生に詳しくお話をお伺いしてきましたので、ぜひインタビュー記事もご一読くださいね。
竹内街道歴史資料館へのアクセス
名称 | 竹内街道歴史資料館 |
所在地 | 大阪府南河内郡太子町山田1855 |
電話番号 | 0721-98-3266 |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(その日が休祝日の場合は開館) 年末年始(12月28日~1月4日) |
入館料 | 一般200円、高大生100円、小中学生50円(特別展示期間中は入館料変更の場合あり) |
アクセス | 近鉄南大阪線「喜志駅」か「上ノ太子駅」から金剛バスに乗り「六枚橋東」で下車 徒歩10分 |
地図 |
土日祝は太子町コミュニティバス(畑南~太子町役場区間)が運行しています。
お車でお越しの場合は、南阪奈道路太子ICでおりてから南河内グリーンロードを経由し、国道166号へ入って5分ほど走ると見えてきます。
道の駅「近つ飛鳥の里・太子」の駐車場を利用すると便利です。
時期によっては特別展示が行われていることや展示室を閉鎖していることもあるので、資料館へ立ち寄る前にホームページで最新情報をチェックしてください。