太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、第58回は「白色あじさい」です。
さて、前回の太子ネイチャーは、「モッコウバラ」という、小さなバラをご紹介しました。
今回は、「白色あじさい」というあじさいのご紹介です。
写真は、太子町の正泉寺で撮影しました。
白あじさい
「紫陽花(あじさい)」と聞くと、紫や青、ピンク色のものを想像しませんか?
実は、カラフルなあじさいは、土壌の中の成分(ph)を吸収することで色がつくんです。
一方、本日ご紹介する「白あじさい」は、色素自体を持たないんですよ。
というのも、phに反応せず、白い花が咲くんです。
この花は、純白の花びらで知られ多くの人々を魅了しています。
それでは、白あじさいの特徴をご紹介します。
白あじさいはどこの花?
この花は、北アメリカから来たとされています。
しかしながら、古くから日本に定着しています。
名称は、「アメリカアジサイ」「アナベル」と呼ばれることもあります。
白あじさいが日本へ
白いあじさいは、日本のガクアジサイを起源とする園芸品種で、奈良時代から栽培が始まりました。
奈良時代には、万葉集にあじさいを詠む歌が見られます。
そして、鎌倉時代にはさらに園芸としての品種改良が進みます。
そして、江戸時代には庭園植物として一般化しました。
現在では世界中で2,000種類以上のあじさいが栽培されており、その多様性と美しさで親しまれています。
花の形状と色
白色あじさいの花は、その形が丸く、ふんわりとした印象を与えます。
色は真っ白で、見る角度によっては微かに青やピンクのニュアンスが感じられることもありますよ。
開花時期
白色あじさいの開花時期は、主に初夏です。
5月から7月にかけて、最も美しい姿を見せます。
この時期の公園や庭園は、訪れる人々にとって見逃せない景色となります。
香りの特徴
白色あじさいは、その見た目の美しさとは異なり、あまり香りは強くありません。
一般的に、香りがするあじさいには、カシワバアジサイやコアジサイなどの品種があります。
上記のあじさいは、甘い花の香りがすると言われています。
おわりに
本日は、「白色あじさい」についてご紹介しました。
春が終わり、これから雨が続く季節まで美しく咲くこの花をぜひ見つけてみてくださいね。