7月23日(土)と24日(日)に3年ぶりとなる科長(しなが)神社の夏祭りが行われ、太子町山田地区のだんじり曳行が復活しました。晴れ渡る青空の中、太子町内ににぎやかな鳴物の音色、威勢のいい掛け声が響き渡ります。
23日(土)「宵宮(よいみや)曳行」
「宵宮(よいみや)曳行」は、祭りの前日に行われる町内曳行です。
各町会が山田地区をだんじりを曳いて回りました。3年ぶりの開催ということで曳き手の男性たちは気合十分、そして全員が誇らしげに見えます。賑やかしの女性たちもヘアメイクに力が入っていてとても華やかでした。
各町会のだんじり曳行は14:00~16:00の間に行われ、それぞれが山田地区を練り歩きます。この日はルートが決まっていないので、お囃子が聞こえてきたらその町会のだんじりが曳かれた合図です。
四つ角での永田と後屋のだんじりが正面を突き合わせ、だんじり前方を下げて見せる合流は迫力がありました。
東條(ひがんじょ)は、感染症拡大の不安があるためだんじり復活に反対する声が多く「宵宮曳行」は行われませんでした。
24日(日)「本宮(ほんみや)曳行」
祭り当日である24日(日)は「本宮(ほんみや)曳行」です。
朝6時すぎから第1陣の町会のだんじりが曳行を始めます。今年は大道が1番手で国道や餅屋橋、しもの地蔵尊などを通り科長神社に宮入りします。
今までは、科長神社の境内に5町会のだんじりがすべて集まっていたのですが、今年は人の密集を防ぐため1台ずつ時間差での宮入りとなったようです。
1番手の大道のだんじりが入ってきたあと、5町会の町会長たちが拝殿前に立ち、神主とともに科長神社へお参りします。
団長のお参りが終わったら、大道のだんじりが退場。その後30分おきに順番にだんじりが境内へ入り、出ていきます。
だんじりは鳥居をくぐった後、境内を縦横無尽に曳き回ります。車体を揺らし迫力ある曳行を見せてくれる町内もありました!
紙吹雪舞い散るフィナーレを迎えたら神社正面にだんじりを停め、だんじりと曳手全員が科長神社の神主よりお祓いを受けます。代表者が玉串を受け取って神前にそなえ、全員で礼をし、2拍手を行いました。
18:00ごろからは太子町交番前の四つ角でやりまわしが行われました。太子町は坂道だらけなため、何トンものだんじりを操作するのは難しいはずですが、日ごろの町会の結束力が力を発揮したようです。
夜は各町会ごとに提灯を灯しただんじりを曳いて回り、ますます盛り上がりました。
各地での祭りの復活は本当にうれしいですね。
感染症予防はしっかり継続して、少しずつ日常を取り戻していきましょう。
2023年(令和5年)のだんじりスケジュールについては、「曳行スケジュール」の記事を参考にしてください。