令和4年7月11日、太子町が大阪府知事から正式に「消防広域化重点地域」として指定を受けました。
この消防広域化とは複数の市町村が消防活動を共同運営することです。
共同で消防を運用することで、今まで以上にすばやい火事対応ができ消防員や財政の負担軽減につなげる目的があります。
もしものとき命や財産を守ってくれる消防の仕組みを知っておくことはとても大切です。
この記事では太子町が消防広域化重点地域に指定されることで、どのような変化があるのかをご紹介します。
太子町が消防広域化重点地域になると何が変わる?
太子町が消防広域化重点地域に指定されても、基本的に住民のみなさんの生活が変わることはありません。火事や救急の際は、今までと同じように「119」で消防に連絡することができます。
消防の広域化で変化するのは主に太子町の消防組織の体制です。
例えば消防員や車両などを共同管理することで、これまで市町村が違うと手間がかかった救急車の手配や消火の応援をスムーズに行うことができるようになります。
現場へ駆けつけるのが5分早くなった事例もあるため、自治体の枠組みを超えた活動ができるのは、一刻を争う現場では大きなメリットといえます。
太子町の消防広域化とは
消防広域化とは、消防活動をひとつの自治体だけではなく隣接する市町村で協力して行うことです。
総務省によると「2つ以上の市町村が消防事務を共同で処理もしくは委託すること」と定義されています。
太子町における消防広域化では、富田林市、河内長野市、柏原市、羽曳野市、藤井寺市、河南町、千早赤阪村の8市町村と共同で取り組むことが決定しました。
近年の大規模化した自然災害への対応や住人のさまざまなニーズに対応するためには、ひとつの自治体だけでは限界があります。そのためこの消防広域化は、消防の新体制として大きく期待されています。
なお、こちらの消防広域化には消防団は含まれていません。
太子町の現行の消防体制については「太子町消防団・富田林市消防署・太子分署」の記事を参考になさってください。
太子町の消防広域化のスケジュール
太子町の消防広域化はまだ始まったばかりです。
令和4年5月に仮決定した太子町の消防広域化スケジュールでは、令和5年10月から消防の指令を広域運用する訓練を開始する予定になっています。
実際の運用開始は令和6年2月の予定です。
また、令和5年2月に富田林市の38m級はしご⾞が廃車になるため、6月からはしご車を広域運用するための整備が始まる想定がされています。
消防広域化で住みよいまちづくり
今回は、太子町の消防広域化重点地域指定についてご紹介しました。
今後の太子町の消防体制の拡充で、さらなる住みやすいまちづくりが期待されますね。
太子町の消防広域化についてのお問い合わせは、太子町政策総務部自治防災課までご相談ください。
太子町政策総務部自治防災課
電話:0721-98-5525