叡福寺の沿道にないアレって?太子町の景観計画を紹介!

突然ですが、みなさんが「いつも身近に見ているけれど、叡福寺の沿道にはないもの」はなんだと思いますか?

このページの写真をじっくりご覧ください。

実は、叡福寺周辺には電線がありません

これは、この叡福寺周辺の景観計画で電線を地中に埋める工事が進められているからです。
空がスッキリと見えて、とても風情がある眺めですね

今回は、叡福寺周辺地区の太子町景観計画無電柱化計画についてご紹介します。

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叡福寺前の沿道に電線がないのはなぜ?

叡福寺の沿道に電線がないのは、この道路が太子町で決定された「叡福寺周辺地区の景観計画」に含まれているからです。

この計画では「 叡福寺を中心とする歴史的景観や周辺のまちなみ景観、さらに道路空間とが一体となる、調和のとれた景観形成を図る」ことを目的として、沿道の電線を地中に埋め込み、無電柱化してゆくことが定められています。

電線や電線をなくすことで、歴史的な町並みを守り、歩行者の歩きやすい道作りや、災害時の二次災害を防ぐなどの役割があります。

太子町の景観計画とは

太子町の景観計画は、国が定めた景観法に基づいて平成20年4月に作られました

その後太子町では太子町景観条例を施行し、太子町の地域特性を活かすために、景観保全の取り組みや、建築物に対する制限などを設けています

例えば、景観計画区域に該当する地域ではアパートなどの共同住宅を建築することはできません
また、家屋の敷地面積は最低でも150㎡以上必要であり、建物の高さは最大10メートルと細かく定められています。
新たに工事を行う際は太子町に届け出が必要になることもあります。

この太子町の景観計画では、叡福寺周辺の他にも竹ノ内街道沿いの区域も対象になっています。

太子町の無電柱化計画

叡福寺や西方院を含む計画区域は、鎌倉時代や室町時代の古図にも登場するほど古い町並みです。

今回ご紹介した叡福寺の沿道は正式には「町道六枚橋太子線(三原・太子線)」とよばれ、叡福寺東交差点から太井川橋までの範囲が計画区域に含まれています

白壁の美しい町並みをこわさないよう、茶色にペイントされた電信柱がおしゃれです。

ゆくゆくは、この電柱もなくなってゆくのかもしれませんね。

叡福寺の近くに立ち寄られた際は、ぜひ空を見上げてみてください。

アクセス

名称 叡福寺
所在地 大阪府南河内郡太子町太子2146
アクセス 近鉄南大阪線「上ノ太子」駅から金剛バス太子中央循環線に乗り、「聖徳太子御廟前」で下車
または近鉄長野線「喜志」駅から金剛バス太子葉室循環線に乗り、「聖徳太子御廟前」で下車
地図

※お手洗い・駐車場あり