7月7日、第166回 直木三十五賞受賞作家の今村 翔吾(いまむらしょうご)さんが新しくなった太子町立図書館へお越しになりました。
47都道府県の書店や学校を巡る企画「今村翔吾のまつり旅」と7月1日にリニューアルオープンした太子町立図書館の開館記念を併せたトークイベントです。
今村さんの「まつり旅」は5月30日に滋賀県の森山からスタートし、この太子町でのイベントは118泊119日目となりました。
トークイベントの様子
太子町内の歴史小説好きの方々が集まり、用意されていた30席は満席。
イベントが始まってすぐに今村さんが直木賞受賞作「塞王の楯(さいおうのたて)」を読んだ人、と呼びかけると10人近くの人が手を挙げていました。
今村さんが読書を始めるきっかけは、小学5年生の時に古本屋で見つけた池波正太郎さんの真田太平記だったそうです。
今でもその本が積まれていた情景を鮮明に思い出せる、とおっしゃっていたほど衝撃的な出会いだったようです。
歴史小説との出会い、1年に100-200冊も本を読んだ学生時代の話から「ダンスインストラクター」という肩書がついた理由まで笑いを交えながらトークが進みます。
その後、ダンスインストラクターを辞めて小説家になろうと決意するまでの話が始まり、直木賞受賞のときの涙の理由も30分間のトークイベントの中でしっかり聞かせてくれました。
参加者の方々は「イイ話だった」「やっぱり作家さん、話のまとめかたが上手」と満足そうに帰っていかれました。
現在執筆中の小説には太子町の近辺が出て来るそうです。出版が待ち遠しいですね。