太子町で活躍する皆さんにお話を聞きに出かける太子タウンの「太子のひと」第5回は、正泉寺(しょうせんじ) 住職の秦井祥雅(はたいよしまさ)さんのインタビューです。
太子町で働かれることになった経緯や、正泉寺の住職として取り組まれていること、そして太子町の皆さんへのメッセージもいただいております。
インタビュアーは、太子タウン記者の土井が担当しました。
正泉寺・住職のお仕事とは
秦井祥雅さんは正泉寺・住職として、どのようなお仕事に取り組まれているのですか?(以下、敬称略)
秦井「普段は月命日や年忌に檀家さんのお家へ行って、お仏壇でお経を上げるのが仕事です。」
檀家さんのお家を回ってお経を上げていらっしゃるのですね。
秦井「他にもお盆の時期にもお経を上げに行きますし、また盂蘭盆会(うらぼんえ)法要などお寺で行う法要には、皆に本堂に来てもらって一緒にお経を上げたりもしています。」
盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、太陰暦7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行われる仏教行事のこと
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
太子町で住職になった経緯
秦井さんは太子町の正泉寺で住職をされていますが、出身は太子町なのですか?
秦井「私は現在44歳なのですが30歳まで東京に住んで会社員をしていました。」
東京に住んでいた頃から太子町のことは、ご存じだったんですか?
秦井「母親の故郷が太子町なので夏休みなどの長い休みの時に里帰りで太子町に来たことはありました。その時には近所の人に遊んでもらいました。」
東京で会社員をしていた秦井さんは、どうして太子町で住職になったのですか?
秦井「今から14年前まで私の祖父が住職をしていたのですが、当時80歳も近くなって高齢になったけど跡継ぎがいませんでした。跡継ぎがいないと正泉寺を守る人がいなくなってしまいます。そこで誰か跡を継いでくれる人がいないかということで、祖父の孫である私と弟のどちらかに継いでほしいという依頼を祖父から受けました。また檀家さんを纏めて下さっている総代さんも心配されて、わざわざ東京まで来ていただいて「継いでほしい」と言っていただきました。それがきっかけで住職を継ぎ、太子町で働くことになりました。」
太子町の印象
秦井さんから見た太子町の印象は?
秦井「人柄が温かいと感じました。普通に道を歩いていて挨拶をしてくれる人が居るなど、とにかく人の持っている雰囲気が温かいと感じます。寄合の雰囲気も温かいですし。」
確かに太子町では人の温かさを感じることが多いですね。太子町で課題と感じていることはありますか?
秦井「温かさを感じているとは言いましたが、現状町内会を抜けて行く人が増えているのは気になりますね。人と人がお互いに関心を持ち合って助け合っていくような、より人の温かみがあふれた町になっていくと良いなと考えています。」
太子町の人へのメッセージ
最後に、なにか太子町の皆さんにメッセージをください。
秦井「仏様というのはどんな人でも、幸せになるように願って下さる存在ですから、お金が無くても健康に優れなくても、大変な状況でも仏様という見守ってくれてる存在があるよということを思い返していただけたらと思います。また疲れた時には来てもらって心の充電になるような場所を目指していきますので、是非お気軽に正泉寺へお立ち寄りください。」
秦井さんインタビューを受けていただき、誠にありがとうございました。
インタビューを通して秦井さんの人と人が助けあう温かい気持ちを大切にされているのが伝わってきました。最後のメッセージで、心の充電になるような場所を目指していきたいとおっしゃっていたので、観光の際には仏教についてなど分かりやすく話をして下さる住職が居る正泉寺へお越しください。
正泉寺のホームページはコチラ(https://ekousan-shousenji.crayonsite.net/)