大阪府太子町の自然を巡る太子ネイチャー、今回は「ツツジ」をご紹介します。
こちらの写真は、太子町春日の住宅街で撮影しました。
華やかな花をたくさん咲かせる姿は、とても愛らしいですね。
ツツジとは
ツツジはツツジ科ツツジ属の植物で、4月の春先から5月にかけて花を咲かせます。
花の色は紫、白、ピンク、赤、オレンジなどがあり、華やかな印象があります。
ツツジは日本で古来から親しまれている植物の1つで、万葉集にも詠まれているんですよ。
ツツジは漢字で「躑躅」と難しい字を書きます。
「見る人が足を止めるほど美しい」という言葉に由来するそうで、「躑」と「躅」という字はいずれも「立ち止まる」、「佇む」という意味があるそうですよ。
ツツジの多くの種に致死性になりうる毒成分のグラヤノトキシンなどが含まれいて嘔吐、痙攣、下痢などの症状を起こす可能性があります
危険ですので口にすることなどは絶対にやめましょう。
ツツジの花言葉は「節度」、「慎み」です。
派手過ぎずに町を控えめに彩るツツジにはぴったりの花言葉ですね。
ツツジとサツキとの違い
ツツジとサツキの違いをご存じでしょうか。
どちらもツツジ科・ツツジ属でとても良く似た花を咲かせるのですが、実は違う種類の植物です。
江戸時代中旬にツツジが品種改良され、そのときにツツジから生まれた品種がサツキです。
ツツジは4月から5月にかけて花を咲かせますが、サツキは5月から6月にかけて咲きます。
サツキもツツジも俳句の季語として高浜虚子や芥川龍之介などに詠まれており、「躑躅」と書いてあれば春の歌、「皐(サツキ)」と書いてあれば夏の歌となります。
また、花の大きさはツツジのほうが大きくつぼみが一斉に開花することも特徴です。
あたたかな春の名残のある季節に、赤紫や白色など優美な色彩で目を楽しませてくれます。その一方で、サツキは小ぶりなピンクの花が一週間ほどかけてゆっくりと開花してゆきます。
1カ月ほど開花時期が異なるため、ツツジからサツキへ咲き進む様子は、さながら花のリレーのようです。
また、一番違いが分かりやすいのが葉の特徴です。ツツジの葉は柔らかく、細かな毛がはえてふわふわとしています。しかしサツキは光沢のある葉で、つるっとした手触りです。
ツツジを探しに行こう!
大阪府太子町では様々な場所でツツジを見つけることができます。
様々な色の愛らしい花が咲いているのも、ツツジならではです。
是非お散歩中などに探しみてくださいね。