太子ネイチャー第12回 サクラ

大阪府太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、今回は「桜(サクラ)」をご紹介します。

写真の桜は、太子温泉前で撮影しました。

青い空に満開の桜をみると、なんだか心が弾んできますね。

サクラとは

サクラはバラ科の落葉樹で、春の代名詞と言われるほど日本文化と深く結びついている花です。

古くから日本に根付いており、200万年以上昔の人類が誕生する以前の地層からもサクラの葉の化石が発見されています。

また、日本ではもともと10〜11種類の野生種が自生していましたが、品種改良が重ねられて現在では少なくとも200種類、分類の仕方によっては600種以上のサクラが誕生しています。

品種が多いということは、昔から人々に愛されて鑑賞されてきた証ですね。

世界のSakura(サクラ)

サクラは日本だけでなくヨーロッパやアメリカ、カナダや中国などの北半球に広く分布しており、英語で「チェリーブロッサム(cherry blossom)」と呼ばれています。

しかし明治時代以降の国際交流でサクラは日本の象徴として各国へ寄贈されるようになり、その影響もあって「サクラ(Sakura)」で通じる国も増えてきています。

海外に自生するサクラは日本と違って花が小ぶりなため、あまり観賞用には向きません。

春に薄桃色の花を枝いっぱいに咲かせる日本のサクラは、散り際までも美しいとされて海外では熱心な収集家もいらっしゃるそうですよ。

サクラは食べても美味しい!

サクラといえば花を思い浮かべますが、和菓子などの彩りとしても利用されています。

たとえばオオシマザクラの葉を塩漬けにして桜餅を包んだり、八重桜の塩漬けはお祝いごとに使う桜湯として愛されています。
写真は、太子町の老舗和菓子屋「好月堂」さんの桜餅です。

サクラを食べるととても良い香りがしますが、これはサクラの花や葉を塩漬けにすることでクマリンという独特の香り成分がつくられるためです。

他にもそのなんともいえない優しい香りを活かすため、サクラは燻製用のスモークチップとしても人気です。

そして忘れてはならないのが、サクラの実であるさくらんぼです。

さくらんぼはトルコが原産地で観賞用のサクラとは品種が異なるのですが、れっきとしたサクラの仲間であり、世界中で生産されています。

その美しい花だけでなく、香りや味でおなかも心も満たしてくれるサクラはとても素敵です。

サクラの花を探しに行こう

大阪府太子町では様々な場所でサクラを見つけることができます。

おすすめの太子町桜スポットをまとめていますので、ぜひご覧ください。

ぜひお花見に出かけてみてくださいね。