大阪府太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、今回は「ヨウシュヤマゴボウ」をご紹介します。
こちらの写真は、太子町の春日地区で撮影しました。
道端に咲く小さなぶどうのような植物を見たことがありませんか。
どうしても手で触ってみたくなるこの実ですが、触ると赤紫色の汁が手つき洗ってもなかなか落ちません。
この記事ではヨウシュヤマゴボウの情報と、この実を使った遊び方をご紹介します。
ヨウシュヤマゴボウの基本情報
ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産で、日本には明治時代に到来しました。
日本では空き地や道端に生えていることが多いですが、ヨーロッパではガーデニングとして人気なため、園芸用品店で販売されています。
草丈は2メートル程で夏から秋にかけて花の穂をつけ、その穂が秋になるとまるでぶどうような実になることが最大の特徴です。
このぶどうやブルーベリーに似ている実を潰すと手に赤紫色の汁が付くため、子どもの時に遊んだ方も多いのではないでしょうか。
根が野菜のゴボウに似ていることから名前に「ゴボウ」がついていますが、ゴボウの仲間ではありません。
食べられると思われがちですが、ヨウシュヤマゴボウには毒がありますので食べないように注意して下さいね。
毒がある!ヨウシュヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウの根と葉には「サポニン」という毒があります。
誤って食べてしまうと、下痢や嘔吐といった中毒を引き起こすので注意が必要です。
しかし、ぶどうのような実の部分には毒はありません。
これには興味深い理由があり、この実を食べた鳥が便として排出し種を他の場所に散布させるために実の部分には種がないといわれています。
ヨウシュヤマゴボウで遊んでみよう
秋になるとぶどうのような実をつけ、潰すと赤紫の汁がでます。
これを利用してヨウシュヤマゴボウで遊んでみましょう。
ままごと
一番多い遊び方ではないでしょうか。
ヨウシュヤマゴボウをぶどうに見立ててままごと用のお皿に乗せれば、食卓の出来上がりです。
ヨウシュヤマゴボウ水
水が入ったコップの中でヨウシュヤマゴボウを潰すとぶどうジュースのようになります。
実を潰さなくてもコップに入れるだけでゆっくりゆっくりと紫色が広がりますので、色の濃淡もお楽しみ下さい。
インクのように紙にペッタン
紙に実をこすりつけるとスタンプのようになったり、お絵描きも出来ますよ。
洋服に果汁がつくとなかなか落ちないためお気をつけ下さい。
ヨウシュヤマゴボウまとめ
本日はヨウシュヤマゴボウをご紹介しました。子どもの時に遊んだことがある比較的身近な植物ですよね。
この記事に書いたこと以外にも、ヨウシュヤマゴボウの果実を使って布や糸を染めたり、ドライフラワーにしたりする楽しみ方もあるようです。
ヨウシュヤマゴボウで遊ぶ際には、誤飲を防ぎ、汚れてもいい服でお楽しみ下さい。