大阪府太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、今回は「マテバシイ」です。
今回撮影したマテバシイは、畑薬師山公園に立ち寄った際に撮影しました。
畑薬師山公園は、太子町の南河内グリーンロードをまっすぐすすみ警察犬訓練所を通り過ぎた先にある広々とした公園です。
長いローラーの滑り台があり、駐車場もあるので親子でリフレッシュできますよ。
マテバシイは、畑薬師山公園の奥に植えられており、青々とした葉を伸ばしていました。
マテバシイとは?
マテバシイは、ブナ科の日本固有の常緑高木です。
漢字では当て字で「馬刀葉椎、全手葉椎」と書きます。
生長が早く大気汚染に強いので公園や庭木にもよく利用されており、葉が広く丈夫なことから、防風、防火林として学校や工場でも植栽されています。
また、このマテバシイは6月にススキのような花が咲いた後にドングリができることも楽しみのひとつです。
子供たちが夢中になって拾っている光景は秋の風物詩ですね。
マテバシイで縄文時代のクッキーが作れる!
あまり知られてはいませんが、マテバシイのドングリはおいしく食べることができます。
マテバシイの学名は「Lithocarpus edulis(リトカルプス エドゥリス)」で、ラテン語でLithocarpusは「石のような果実」edulis「食用の」という意味です。
このマテバシイの実は縄文時代の遺跡からも出土しており、古くから食料にされていたと考えられています。
マテバシイのドングリは他のドングリに比べてアクが少なく、栗に似た味がします。
生で食べることもできますが、通常は火を通したほうがおいしいようです。
インターネットで調べると、「縄文時代のクッキー」としてマテバシイのドングリを使ったレシピを見ることができます。
どんな味なのか、とても気になりますね!
「マテバシイ」は「待てば椎」?
マテバシイの語源の詳細は分かっていません。
通説では、「しばらく待てばシイの実のように美味しくなる木」ということでマテバシイと名づけられたといわれています。
マテバシイのドングリは食用になりますが、熟すまでに約1年半と他の木々より長い年月がかかります。
このような特徴から、同じく食べることができるシイ(椎)の実と関連づけられたのかもしれませんね。
マテバシイを探してみよう
今回は畑薬師山公園のマテバシイをご紹介しましたが、太子町ではいろいろなところでマテバシイを見ることができます。
お散歩ついでに近所のマテバシイを探してみてくださいね。
そして、ご興味があれば縄文時代のクッキーにも挑戦してみてください!