梅の花がほころぶ季節になり、そろそろ3月3日のひな祭りが近づいてきましたね。
今年も太子町の大道旧山本家住宅で「懐かしのひな人形展」が開催されます。
太子町大道で、軒下ギャラリーを運営している筒井完次さんに頂戴したひな人形の資料によると、もともとひな祭りは「流し雛」と「子供の人形遊び」が融合して発展した文化です。
源氏物語の「須磨の巻」や枕草子にも似た風習が登場していおり、江戸時代や明治時代には一般庶民の伝統的な行事として受け入れられてきました。
お散歩がてらのんびり、歴史を感じる太子のおひな様めぐりをしてみませんか。
懐かしのひな人形展の開催スケジュール
「懐かしのひな人形展」では、大阪府文化財であるかやぶきの古民家「大道旧山本家住宅」を中心に、日本最古の官道「竹内街道」の個人宅で、昔ながらのひな人形を展示しています。
日程 | 令和5年2月25日〜3月12日(日)(大道旧山本家住宅は土日のみ開館) | |
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時間 | 10:00~16:00(最終日は15:00まで) | |
場所 | 竹内街道沿いの各個人宅、大道旧山本家住宅(入館料100円) |
各家庭に眠るひな人形を通じて、地域住民のふれあいや太子町の活性化を目的としたイベントです。
美しい竹内街道沿いの景色や、色とりどりのひな人形をぜひお楽しみください。
雛人形の様式変化を楽しみましょう!
冒頭でご紹介した筒井さんから、雛人形の様式がどのように変化したかの資料をいただきました。
写真とともにご紹介しますので、ぜひ太子町のひな人形と見比べながらお楽しみください。
最古のひな人形 立雛(たちびな)
立雛(たちびな)は最も古いタイプのひな人形です。
紙製で、男雛は小袖に袴姿、手を左右に開いています。
女雛は円柱状の長着に細い帯をという出で立ちです。
寛永雛(かんえいびな)
江戸時代前期の古風な雛人形です。
男雛は頭と冠が一体の木彫造りで、女雛は袖を両側に開いて手先は作られていません。
享保雛(きょうほうびな)
江戸時代中期に町家を中心に流行した面長のひな人形です。
女雛の袴に綿を入れ厚くふくらませています。
男雛は束帯に似た装束で袖が横に張っているのが特徴です。
次郎左衛門雛(じろうざえもんびな)
京都の人形屋である雛屋次郎左衛門に由来しているひな人形です。
丸顔に引目・かぎ鼻・おちょぼ口のおっとりとした面貌に特徴が見られます。
有職雛(ゆうそくひな)
公家や武家のために、製作された雛人形です。
髪型から衣装の形式と色柄・織りまで、公家礼式の忠実な再現となっているのが特徴です。
古今雛(こんきんびな)
安永年間(1772~)からつくられ始め、町に流行した雛人形です。
女雛の袖に金糸や色糸で刺繍するなど豪華に仕立てられており、現在の雛人形の原形といわれています。
懐かしのひな人形展アクセス
名称 | 大道旧山本家住宅 |
所在地 | 〒583-0992 大阪府南河内郡太子町山田1797 |
お問い合わせ | 太子町観光・まちづくり協会(0721-26-8051) |
アクセス | 道の駅「近つ飛鳥の里・太子」から歩いて5分 |
地図 |