大阪府太子町には史上初めて元号を定めたとされる孝徳(こうとく)天皇の眠るお墓があります。
太子町山田の竹内街道(たけのうちかいどう)沿いの旧山本家住宅の前にある墳墓は、直径32mの円墳です。
石張りの参道を越えていくと辿り着く神秘的な場所です。
この孝徳天皇陵と聖徳太子墓、敏達(びだつ)天皇、用明(ようめい)天皇、推古(すいこ)天皇の五つの皇陵が梅の花のような形に配置されていることから、この太子町の陵墓群は「梅鉢御陵」とも呼ばれています。
孝徳天皇陵
孝徳天皇陵の古墳名は「山田上ノ山古墳(やまだうえのやまこふん)」です。
また清少納言の随筆「枕草子」に出てくる一節「陵は、うぐいすのみささぎ」は、孝徳天皇陵とする説もあります。
その説から「鶯陵(うぐいすのみささぎ)」という別名で呼ばれることもあります。
実際の被葬者は明らかになっていませんが宮内庁治定「大阪磯長陵」として孝徳天皇のお墓とされています。
宮内庁が管理しており、柵があるため中へ立ち入ることはできず横側からの参拝となります。
古墳名に「上ノ山」とある通り山を少し登った場所に孝徳天皇陵があるので緑の木々がよく映えていました。
孝徳天皇
孝徳天皇は日本の第36代天皇で、645年に即位されました。
即位した645年に史上初めてとなる元号「大化」を定めました。
この大化の時代に行われた国政改革は「大化の改心」と呼ばれ歴史の教科書でも習うので有名ですね。
孝徳天皇は654年10月10日に59歳で崩御されたのち、大阪府太子町山田にあるに山田上ノ山古墳に葬られました。
アクセス
名称 | 孝徳天皇 大阪磯長陵拝礼所 |
所在地 | 大阪府南河内郡太子町山田1789 |
アクセス | 近鉄南大阪線「上ノ太子」駅から金剛バス畑平石線に乗り、「孝徳天皇陵前」で下車 |
または太子町コミュニティバス畑・山田役場線に乗り、「孝徳天皇陵前」で下車 | |
地図 |
※お手洗い、駐車場なし