大阪府太子町の道端で見つけた草花をご紹介する「太子ネイチャー」、今回はコセンダングサをご紹介します。
コセンダングサ、ときいてピンと来る方は多くありません。しかし、写真を見ればわかるはず。
そうコセンダングサは、服にいちどくっついたらなかなか離れない「あの厄介な秋の雑草」です。
コセンダングサとは
コセンダングサ(小栴檀草)は、道端や空き地などによく生えている北アメリカ原産のキク科の1年草です。
日本では明治時代に確認され、帰化植物として登録されました。
根には強力なアレロパシー作用があり、近くに生えている他の植物の生育を妨げる作用があります。
9〜11月ごろに黄色の筒状の花が咲きますが、あまり目立ちません。
コセンダングサの種
このコセンダングサの種は1cmほどで細長く、先端に二股になった棘がある特徴的な形をしています。
草丈は50cm〜1mろちょうど腰から太もものあたりに当たる位置にあり、この種は服についたらなかなか取れません。
動物などに付着させて種を運ぶ、コセンダングサの生存戦略はとても興味深いですね。
このような特徴から、地域によっては「ひっつき虫」「くっつき虫」「ひっつきもっつき」などとよばれています。
コセンダングサの種が服についたときのとりかた
コセンダングサの棘は釣り針のようになっているため、払っただけでは簡単に取れません。
コセンダングサの茂みに入ってしまい体中に棘がついた場合、以下の方法を試してみましょう。
①ペットボトルに縦10cm横3cmほどの長方形に細長い切れ目を入れて、優しく服の上を撫で取る
②一晩おいておき、翌日とる(粘着力が弱まってとれやすくなります)
厄介ですが、衣類を傷めないように優しく取ってくださいね。
コセンダングサで遊ぼう
太子町でもどこでも生えているコセンダングサは、服につくとなかなか取れません。
草むらに入るときはよく気をつけて、針まみれにならないようにご注意くださいね。