太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、第55回「リキュウバイ」です。
さて、前回の太子ネイチャーは春を代表する鳥、「ウグイス」をご紹介しました。
今回は、「リキュウバイ」というお花の紹介です。
写真は、太子町春日で撮影しました。
リキュウバイ
まず、リキュウバイはナス科リキュウバイ属に属する植物です。
この植物は、中国が原産だとされ、日本には明治時代に伝わったといわれています。
写真の通り、小さく、木に白い花をたくさんつける姿が美しいですね。
花の特徴
花は、小さくて鈴なりに咲きます。
花期は主に春から初夏にかけてで、地域や気候によって若干の差があります。
花の直径は約1センチメートル程度で、先端が五つに分かれています。
色と香り
リキュウバイの花の色は通常、淡い紫色からピンク、白色のものまで幅広く、中央部にはしばしばより濃い色が見られます。
また、花には独特の甘い香りがあり、これが昆虫を引き寄せる役割を果たします。
この芳香は人間にとっても魅力的で、庭園や公園での植栽に人気があります。
リキュウバイの名前の由来
名前のリキュウバイは、別名「利休梅」とも呼ばれています。
これは、直接的にあの有名な千利休との関連があるわけではありません。
というのも、茶庭によく好んで植樹されていたことが由来であるといわれています。
このことから、千利休の忌日(旧暦の2月28日)現在の毎年3月27・28日に「利休忌」と呼ばれる茶会が開催されているんですよ。
その「利休忌」に花をつけ、まるで「梅」のような姿であることから「利休梅」と名がついたとされています。
花言葉
リキュウバイの花言葉は「控えめな美しさ」「威厳」「気品」です。
その繊細ながらも存在感のある花は、控えめながらも堂々とした美しさを持ち合わせており、見る者を魅了します。
おわりに
名前の意外な由来や、花言葉などをご紹介しました。
太子町にも数多くのリキュウバイが自生しています。
見かけた際には、そっと春の香りをお楽しみくださいね♫