毎日の生活排水が、私たちの川や海の水質に大きく影響していることをご存じですか?

2月は「生活排水対策推進月間」および「大和川流域水質改善強化月間」として、生活排水による水質汚濁を防ぐための取り組みが全国的に呼びかけられています。

太子町でも、みなさんのご協力をお願いしています。

以下のポイントを心がけて、地域の水環境を守りましょう。

生活排水を減らす工夫を!

1. 食器や鍋の汚れは拭き取ってから洗う

食器や鍋の油汚れは、紙やヘラでしっかり拭き取ってから洗いましょう。水に流す量を少なくするだけでも、下水道や浄化槽へ負担をかけずに済みます。

2. 残り物は排水口に流さない

味噌汁やスープ、飲み物などは必要な分だけ作って、排水口に流さないようにしましょう。ご家庭で出る生ごみの量を減らすことにもつながります。

3. 油は使い切り、捨てる場合は固める・染み込ませる

揚げ物などで出た油は、できるだけ使い切る工夫を。捨てる場合は、新聞紙やペーパータオルに吸わせる、または市販の凝固剤で固めて燃えるごみへ。排水口に流すのは厳禁です。

4. 洗剤やシャンプーは適量を使う

洗剤やシャンプーの使いすぎは、水質汚濁の原因になることも。適量で十分に泡立ちますので、表示を確認しながら使いすぎに注意しましょう。

生活排水対策のポイントを表でチェック!

下記の表は、日常的に発生しやすい生活排水の原因と、その対策をまとめたものです。

ご家族や職場などでぜひ共有し、実践してみてください。

排出物・汚れの原因 主な対策 具体的な方法
油汚れ(揚げ物など) 油を使い切る、固める – 使い切れない油は凝固剤や新聞紙などで吸わせる
– 排水口に流さない
食べ残し・生ごみ 必要な量だけ作り、残りは流さない – 味噌汁やスープを捨てる前に固形物を取り除く
– 食品は作りすぎに注意
食器洗い・洗剤 適量を使う – 洗剤はパッケージの使用量を守る
– スポンジでこすって泡立てすぎない
油汚れの多い調理器具 拭き取ってから洗う – キッチンペーパー等で拭き取り、水に溶ける油を削減
洗髪時のシャンプー 適量の使用、しっかりすすぐ – 使いすぎない
– 髪や頭皮をよく湿らせてから少量でも十分泡立つ

生活排水」を適切に処理しよう

下水道や合併処理浄化槽を利用すれば、水質汚濁を大幅に抑えることができます。

  • 下水道が整備されたら、すぐに接続を!
    下水道が利用できる地域は、迅速に接続して排水を適切に処理しましょう。

  • 合併処理浄化槽を設置しよう
    下水道整備が当面見込まれない地域では、合併処理浄化槽の設置がおすすめです。設置後は、定期的な保守点検や清掃、法定検査を必ず受けて、機能を保ち続けましょう。

お問い合わせ

  • 環境農林課
    • TEL:98-5522

2月の「生活排水対策推進月間」&「大和川流域水質改善強化月間」をきっかけに、改めて家庭から出る生活排水の処理方法を見直してみましょう。

地域の川や海をきれいに保ち、安心して暮らせる環境づくりにご協力をお願いします。