今年の冬、多くの地域でインフルエンザの流行が報告されています。
大阪府太子町では高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種がはじまっています。
この記事では、「現在のインフルエンザの状況」と、「太子町民65歳以上の方の補助」ついて詳しく解説します。
太子町の予防接種プログラム
太子町では、満65歳以上の方々は1,000円でインフルエンザワクチンの予防接種ができます。
また、60歳以上65歳未満の方で心臓、腎臓、呼吸器機能に異常のある方、障害のある方、HIVにより身体障がい者手帳1級を所持している方などの条件を満たす方も上記の対象となります。
ワクチンの接種期間は令和6年1月31日までで、太子町、富田林市、河南町、千早赤阪村内の富田林・羽曳野市・狭山市のいずれかの医師会加入医療機関にて接種が可能です。
病院によっては事前に予約が必要な場合もあるので、接種をお考えの方は前もって問い合わせをしておきましょう。
予防接種の際に必要な持ち物
・住所、氏名、年齢が確認できるもの
・該当される方は障がいの程度が確認できるもの
予防接種の効果と重要性
インフルエンザ予防接種は、ウイルスに感染しても症状を軽減し、重症化を防ぐ効果があります。
特に高齢者や基礎疾患を持つ方々にとって、この予防接種は重要です。
今年のインフルエンザ流行の現状
2023年の冬、日本国内でインフルエンザの流行が顕著になっています。
国立感染症研究所の最新の報告によると、インフルエンザの患者数は、前年同期比で30%増加しており、特に「A型インフルエンザウイルス」の感染が多く報告されています。
太子町でも、インフルエンザの影響が見受けられます。
インフルエンザによる受診者が増加しており、これらの医療機関では予防接種の推奨が強くなされています。
特に高齢者や子供、基礎疾患を持つ人々の間で特に感染が拡大している状況です。
なぜ今年大流行なの?
2023年の冬、日本国内でインフルエンザの流行が顕著になっている一因として、2020年以降のコロナ禍が挙げられます。
新型コロナウイルスの大流行とそれに伴う感染症対策の強化により、インフルエンザの流行はほとんど見られませんでした。
結果として、インフルエンザワクチン接種をしていない人々の中で、インフルエンザに対する免疫が低下してしまいました。
日本人のインフルエンザの抵抗力が低くなり、今年は春からインフルエンザの患者が発生していましたね。
コロナ禍前の2019年5月13~19日の定点当たりのインフルエンザ報告数は0.92人だったのに対し、今年のほぼ同時期(5月15~21日)は1.98人と、約2倍以上に上昇しています。
おわりに
インフルエンザの流行状況についての見通しはあまり明るくありません。
冬期は空気が乾燥しやすく、室内での活動が増えるため、ウイルスの拡散が促進されやすい環境となるからです。
このため、特に高齢者や基礎疾患を持つ方々に対しては、予防接種をおこなうとともに、室内での適切な換気や、手洗い、マスク着用などの基本的な感染防止策を継続しておこないましょう。
高齢者を対象としたインフルエンザ予防接種に関する問い合わせ先
いきいき健康課:0721−98−5520