太子タウンでは、太子町の方言でもある「南河内弁」をご紹介しています。
方言を教えてくださったのは、「太子町の方言博士」こと、立石賀則(たていし よしのり)さんです。
立石さんは、幼少期から太子町にお住まいで小さい頃から耳にしていた方言をノートに書き綴っておられます。
今回、貴重な資料を太子タウンに公開してくださり、「名詞編」と「動詞編」などカテゴリー別にご紹介しました。
さて、今回は「南河内弁講座第3弾」として、形容詞的表現のある語彙についてご紹介します。
太子町に残る方言「南河内弁」:形容詞編
太子町に残る方言の中には、現在でも使用されている言い回しや表現方法が残っていますね。
「どえらい」という表現など、今でも使用している方が多くいらっしゃる印象を受けます。
さて、どんな意味や様子を表すのか見てみましょう。
方言 | 様子・意味 |
---|---|
あらくたい | 雑な・荒っぽい |
えらい | しんどい |
おとましい | めんどくさい |
きさんじに | おりこうさん・おとなしい |
ぎゃらしい | いやらしい |
ごつい/ごぉっつい | 大きい/大っきい |
しにくい | 扱いにくい・やりにくい |
せわしい | 急がなくて・いつでも良い |
ちみたい | 冷たい |
でらい/どえらい | 大きい/大っきい |
冷っこい | 冷たい |
ぼっこ | 大層・すごい |
わんにゃ | 案外・以外に・わりと |
おわりに
以上、南河内弁を全3回に渡ってお届けしました。
今回南河内弁の特徴をまとめるうちに、南河内弁は大阪府内の他の地域と比べて少しイントネーションや表現方法が異なるように感じました。
今や全国的に方言は消滅しつつあるといわれています。
というのもインターネットやテレビの普及に伴い「標準語」を耳にする機会が増えてきたからだといわれています。
そのため方言の保存や継承に取り組む方は貴重な存在ではないでしょうか。
今回貴重な資料を提供してくださった立石さんに再び感謝するとともに、南河内弁の興味深い特徴を皆さんと共有できたら幸いです。