春になると公園や空地、庭先などにツル性の鮮やかな青紫色の花が咲いているのを見かけたことはありませんか。
大阪府太子町の自然を巡る太子ネイチャー、今回は「ツルニチニチソウ」をご紹介します。写真は太子町の大道で撮影しました。
ツルニチニチソウの特徴
ツルニチニチソウの開花時期は3月中旬から5月で、茎が地面や石垣などを這って4〜6cm程度の花を咲かせます。
耐寒性、耐陰性、耐乾性に優れており繁殖力は旺盛で、根を出して広がり増えることから庭のフェンスに這わせたりグラウンドカバーにも利用されます。
花言葉は、「楽しい思い出」「生涯の友情」「若い友情」「優しい追憶」などがあります。
ツルニチニチソウの育て方
植え付け期は3月から5月、9月中旬から10月です。高温多湿が苦手な為、日なたから半日陰の場所が適しています。
明るめの日陰でも育ちますが、花を咲かせたい場合は半日程度、日に当てると良いでしょう。
水やりは鉢植えの場合表面が乾いたらお水をたっぷりとあげます。肥料は植え付け前の用土に緩効性の肥料を与えます。地植えの場合は自然に任せて水やりは必要ありません。肥料も必要ないでしょう。増やし方は、切ったツルを土に挿しておくと比較的簡単に土に根がはります。
もし伸びすぎてしまえばツルは切り落として剪定します。
病虫害も特になく育てやすい花ですね。
綺麗な花には毒がある?
ツルニチニチソウは「アルカロイド」という成分を含んでおり、この成分には毒があります。
通常口に入れることはありませんし、花に含まれる毒もごく微量なので鑑賞用には問題はありませんが、万が一誤って口にすると腹痛、吐き気、しびれ等の食中毒を起こしてしまいますので小さなお子様のいる家庭やペットがいる庭先に植える場合は注意が必要です。
剪定する際など軽く手に触れる程度なら問題ないのでご安心ください。
まとめ
微量の毒はあるものの鑑賞用には問題ないツルニチニチソウ。
基本的に肥料や水やりも不要で栄養が乏しい土壌でも育つので、ガーデニング初心者にも扱いやすいのが魅力ですね。
お散歩の際に是非探してみて下さい。