今日は「認知症予防の日」です。
これは、認知症の原因のひとつであるアルツハイマー病を発見した、ドイツ人医師アルツハイマー博士の誕生日にちなんでいます。
2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるという予測もあり、ますます身近になってきました。
しかし、認知症は正しく対処することで「予防」だけでなく「改善」できることもわかっています。
そこで今回は、認知症の予防と太子町の認知症支援策についてご紹介します。
認知症の症状
認知症とは実は正式な病名ではなく、脳の細胞の働きが弱ったせいで生活に支障が出ている状態です。
主な診断名としては「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管性認知症」などさまざまなものがあります。
厚生労働省のまとめをみると、認知症の症状は主に5つに分けられます。
①同じものを何度も買うなどの記憶障害
②時間・場所がわからなくなる
③貯金の出し入れができないなど、理解力・判断力が低下
④仕事や家事・趣味、身の回りのことができなくなる
⑤幻覚やうつ症状、妄想や不安感など
認知症は年齢に関わらず発症することがあるため、疑わしい症状が見られた際は早期発見、早期対応が重要です。
認知症と物忘れの違い
「物忘れ」と「認知症」の違いをご存知ですか?
単なる「物忘れ」は誰にでもあり、ヒントがあれば思い出すことができます。
しかし「認知症」になると、ある物事がすとんと抜け落ちてしまい、ヒントがあっても全く思い出すことができません。
これは認知症が、脳細胞の破壊を原因として起こる症状だからです。
認知症を予防するには?
認知症は早期発見や予防により、症状を改善することができます。
例えば主な予防策として、日々の運動習慣、高血圧や糖尿病などの生活習慣病予防や聴力のケア、心の健康を保つことが重要です。
認知症予防には、適切な運動、質の良い睡眠、バランスの良い食事、趣味やサークルなどの楽しみを持つようにしましょう。
大阪府太子町の認知症支援
大阪府太子町では認知症支援の取り組みが行われています。
例えば「認知症高齢者などSOSネットワーク事業」として、登録すると、迷子や行方不明の際は警察及びSOSネットワーク関係機関と連携できる仕組みが整っています。
また、「オレンジチーム」という、医療・介護の専門チームが、認知症の早期発見・早期対応を目指して、症状に応じた支援を行ってくれます。
それぞれ「太子町安心ガイドブック 認知症ケアパス」というリーフレットで詳しく紹介されていますので、参考になさってください。冊子の配布は、いきいき健康課(地域包括支援センター)で行っています。
みんなで見守ろう
認知症は予防や早期発見で改善できます。
ご近所さんの様子に普段から気を配り、声をかけ合うなど、地域全体で認知症予防ができるとよいですね。
だれでも楽しく笑って暮らせるまちづくりのため、みんなで認知症予防を心がけてゆきましょう。