竹内街道歴史資料館友の会の歴史講座を受講してみた

令和5年3月12日(日)14:00から、太子町立生涯学習センター 太子の森3階の研修室で竹内街道歴史資料館友の会「歴史講座」が開催されました。

30人以上の参加者が集まった本講座の講師は、竹内街道歴史資料館の元館長である上野勝己先生でした。

上野先生は80歳を超えたご高齢でありながら、今でも太子町の歴史について伺うならこの人!といわれる素晴らしい先生なのです。

今回のテーマは「山田の船檀尻(ふなだんじり)の源流を訪ねて」でした。

太子タウンでもご紹介した山田のだんじりについての記事はこちら

【太子町山田】科長(しなが)神社の夏祭りとだんじり

配られた資料を見ながら、講座は進んでいきます。

山田地区のだんじりは5つある町会で一気にそろえたものではなく、最初1787年ごろに永田、それから約20年後に大道がだんじりを購入しています。

永田はなぜか1820年くらいになると、自分のだんじりを東條(ひがんじょ)へ譲り、新しく作り直したそうです。

上野先生は、永田の次に購入した大道のだんじりが自分たちのものより立派だったため対抗心から新調したのではないか、と推測しています。このような考察が聞けるのも、太子町の歴史に造詣が深い上野先生の講座ならではです。

それから、山田地区の3富豪(田中家・伊達家・矢野家)について、なぜ永田のだんじりだけ船形だったのか、地区内にある伊勢灯籠の年代順とサイズの変遷、だれが作らせたのかなど興味深い内容にどんどん引き込まれます。

講座は気づけば2時間もあったのですが、まったく時間を感じませんでした。

ほかの参加者のかたがたも同じだったようで、皆さん熱心に2時間の上野先生の講座を受講しておられました。

竹内街道歴史資料館友の会主催の歴史講座は、多数の講師をお招きして年に数回開かれています。

講座へ参加するには、竹内街道歴史資料館友の会へ入会する必要があります。

詳しい入会方法はこちらの記事を参照してください。

【太子町山田】竹内街道(たけのうちかいどう)歴史資料館に行ってきた

日本の歴史に興味ある方は、竹内街道歴史資料館友の会への入会をお勧めいたします。

次回の講座情報

竹内街道歴史資料館友の会総会記念講演会「親鸞聖人(しんらんしょうにん)と聖徳太子ー親鸞聖人御誕生850年をむかえてー」

講師 梯 信暁(かけはし のぶあき)先生 大阪大谷大学文学部歴史文化学科教授
開催日 2023年5月13日(土)
開催時間 14:00~16:00(質疑応答を含みます)
受付時間 13:45~
参加費 300円(資料代など)※友の会・街人の会は無料
定員 70人(先着申し込み順)
申し込み方法 ①歴史資料館窓口 ②歴史資料館へ電話 ※一般申し込み開始は5月2日からです
講座会場 太子町立万葉ホール
地図

お問い合わせ・お申し込み

竹内街道歴史資料館
電話:0721-98-3266
開館時間:9:30~17:00(月曜休館)

【太子町山田】竹内街道(たけのうちかいどう)歴史資料館に行ってきた