太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、第38回目は「みかん」です。
山々が紅葉してくる秋、太子町の斜面はたくさんのみかんが黄色く色づきます。
太子町の特産品「太子みかん」は早生温州みかんで、小ぶりですが甘くとても美味しいです。
今回のネイチャーでは太子町ではおなじみの「みかん」についてご紹介します。
みかんの木
みかんはミカン科の低常緑樹で、オレンジ色の果実は食用として愛されています。
みかんを含む柑橘類(かんきつるい)の原種はもともと3000万年前のインドやタイ、中国方面が発祥で、現在では900種以上の品種が生まれています。
そのなかで現在日本で一般的なみかん「温州みかん」は、日本独自の品種です。
日本ではじめて「みかん」が登場するのは約1200年前の『古事記』や『日本書紀』で、「天皇の命で中国から持ち帰った不老長寿の果実」として登場しています。
当時のみかんは食用ではなく薬用として栽培されていたようです。
現在でも漢方薬の陳皮(ちんぴ)として消化促進や風邪予防、老化防止などで使われています。
みかんの栽培
みかんはもともと日本で消費量トップのくだものでしたが、近年バナナやりんごに抜かれて3位になっています。
和歌山県、愛媛県、静岡県が10万トン以上、続いて熊本や長崎も5万トン以上を生産しており、一大栽培地です。
みかん栽培には「温暖で水はけが良い傾斜地」が最適で、日当たりや風当たりが良いことが重要です。
太子町ではこの気候条件にあてはまっており、美味しいみかんを露地栽培することができます。
太子町でみかんを楽しもう!
太子町は「太子観光みかん園」や「道の駅 近つ飛鳥の里・太子」などで、とりたてみかんを楽しむことが出来ます。
秋が深まってくると橙の小玉みかんが店頭に並び、なんだかワクワクしてきます。
太子町では一般のご家庭でも軒先でみかんを無人販売していることがあるので、見かけたらぜひ購入してみてくださいね。