大阪府太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、今回は「ハナニラ」です。
写真のハナニラは、太子町春日の住宅街で撮影しました。
星型のブルーの花が風に揺れて、とても可愛らしいですね。
ハナニラとは
ハナニラ(花韮)はネギ科に分類される多年性の球根植物で、日本へは明治時代に伝わりました。
花からは甘い香りがするのですが、茎や葉からはニラのような刺激臭があり「ニラに似た香りの花」としてハナニラと名付けられました。
草丈は20センチほどであまり高くなく、花壇の縁取りや寄植えなどでよく見かけます。
また、ハナニラは光に向かって咲く性質があり、常に太陽の方向に花を向ける動きのある植物です。
また曇りや夜、雨の日は花を閉じるため、見る時間によって姿が変わるという特徴があります。
特別な手入れをしなくてもよく増えるため丈夫で手間いらずな花として人気です。
「ハナニラ」と「花にら」の違い
ハナニラは「ニラ」と名前がついているので食べられると誤解されることも多いのですが、食用ではありません。
同じ読み方で食用の「花にら」がありますが実は全くの別物で、こちらはニラの花茎や蕾の部分を指します。
ハナニラには毒があり食べると下痢を引き起こします。
名前に惑わされて、誤って口にしないように注意しましょう。
ハナニラの別名
ハナニラは日本名で、そのほかにも学名のイフェイオンやベツレヘムの星、スプリングスターと呼ばれることもあります。
6つの花弁が開くことから、ハナニラは星を連想した名前が多いことが特徴です。
また、ベツレヘムの星とはキリストの誕生を知らせるために輝いた星のことで、現在ではクリスマスツリーの頂上に飾る星としても親しまれています。
なぜハナニラがそのベツレヘムの星と結び付けられたのかはわかりませんが、とても興味深いですね。
ハナニラを探しに行こう
大阪府太子町では、ちょっとした広場や畑のあぜ道などでハナニラを見かけることがあります。
ひとつひとつは小さい花ですが、群生して咲くととても見事です。
天候によっては花が閉じていることがありますので、ぜひ晴れた日のお散歩の楽しみとして探しに行ってみてくださいね。