
2025年6月19日(木)、太子町の妙見寺にて、特別講演会「ハワイの食文化と日本人移民の歴史」が開催されます。
穏やかな午後に、食を通じた歴史と心の国際交流をしましょう。
ハワイ育ちの料理家が語る、日本食と移民文化のつながり
講師は、ハワイ育ちで現在はカリフォルニアとハワイを拠点に活動する精進料理のスペシャリスト・モラー直子さんです。
ハワイ産のコーヒーを片手に、ハワイ社会に根づいた日本食文化の魅力や、移民としての体験に根ざした食の知恵を語っていただきます。
また、講演の後には、妙見寺の畑住職によるウクレレ演奏も予定されており、穏やかなひとときを味わえるイベントです。参加費は500円で、どなたでも参加可能。事前申込みは不要です。
ハワイに多くの日系人が暮らす理由とは?
ハワイに日系人が多い背景には、100年以上前から続く長い歴史があります。
19世紀末、日本では急速な近代化が進む一方で、生活に困窮する農民が増えていました。そこで明治政府は海外移住を奨励し、多くの日本人が労働者としてハワイのサトウキビ農園へ渡ることとなります。
しかし、厳しい労働環境の中でも、日本人移民たちは規律や助け合いの精神をもって現地に適応していきました。家族を呼び寄せ、地域社会に根を張りながら、次第に食文化や生活習慣を広めていきます。
こうして日本の味や風習は、ハワイの生活に自然と息づいていったのです。
今ではハワイの人口の1割以上が日系人であり、その影響は食、宗教、教育など多方面に見られます。
精進料理を通じて伝える、和の心とつながり
新潟県南魚沼の禅寺に生まれたモラー直子さんは、8歳からハワイのお寺で育ちました。母親の手伝いを通じて精進料理を学び、やがてその奥深い精神性と季節感、素材への感謝の心に魅了されます。
現在は、ジャパン・フード・スタディーズ・カレッジのシニア・リサーチャーとして、日米を行き来しながら講演やリトリートを開催。
そこで、文化を「体験」する場を提供することで、食を通じた人と人とのつながりを大切にされています。今回の講演会でも、そのやさしい語り口から、食と文化が持つ力を感じ取れることでしょう。
食と文化、そして人とのつながりに触れられるこの機会を、どうぞお見逃しなく。ご友人やご家族とご一緒に、お気軽にご参加ください。
項目 | 内容 |
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イベント名 | ハワイの食文化と日本人移民の歴史 |
日時 | 2025年6月19日(木)13:30開演/15:00頃終了予定 |
会場 | 妙見寺(太子町春日1624) |
講師 | モラー直子(精進料理スペシャリスト) |
内容 | 講演+ウクレレ演奏+ハワイコーヒーの提供 |
参加費 | 500円 |
申込み | 不要・どなたでも参加可能 |
お問合せ先 | 妙見寺 0721-98-0733 |
地図 |