二上山、多宝塔にサツキ
絵画のようなこの一枚を、見たことはありますか?
足元にいつもあるけれど、なかなか注意深く見ないと見落としてしまいがちなもの。
そう、マンホールです。
マンホールカードにもなっているマンホールは、大阪府太子町で実物を見ることができます。
太子町のマンホールのデザイン
太子町のデザインマンホールは1994年に設置されました。
そのデザインには二上山、叡福寺の多宝塔、町の花サツキ、聖徳太子の制定した十七条憲法の「和を以って貴しと為す」の一文が描かれてされています。
全国のデザインマンホールを集めたマンホールカードには、下記のように説明が記されています。
『万葉集にも詠まれた名峰「二上山(にじょうざん)」』を背景に、手前に町の花「サツキ」、右に聖徳太子の定めた十七条憲法の一文、「和を以って貴しと為す(わをもってとうとしとなす)」、左に聖徳太子墓の守護寺である叡福寺の「多宝塔」を配したデザインマンホールです。
太子町はその名の通り聖徳太子に所縁のある町で、天皇陵をはじめとする多くの古墳や、日本遺産となった最古の官道である竹内街道など、数々の歴史遺産に恵まれています。
本町にお越しの際には是非、この歴史情緒豊かなマンホール蓋をご覧いただき、いにしえに思いを馳せながら歴史散策をお楽しみください。』(太子町マンホールカードより)
小さなマンホールの蓋に、ぎゅぎゅっと太子町の魅力や想いが詰め込まれていますね。
ぜひ探してみてください!
太子町のマンホールカードとは?
「マンホールカード」とはマンホールのデザインをカード化したもので、「ご当地マンホールカード」とも呼ばれています。
マンホールカードは2016年4月から第1弾の配布が始まり、2022年には第16弾の配布がスタートしました。
累計837種類のマンホールカードがあり、これまでに607自治体が参加しています。
太子町のマンホールが掲載されているこのマンホールカードですが、実はこのカードにはたくさんの秘密が隠されています。
〇ピクトグラムの謎
マンホールカードの右下には、小さな記号が印刷されています。
これはピクトグラム(絵文字)で、マンホールデザインのモチーフに応じて各カードに配置されています。
太子町のピクトグラムは「花」「歴史的建造物」「山」の3種類で、それぞれサツキ、叡福寺、二上山と対応しています。
このピクトグラムは合計31種類あり、他には鳥、魚、観光名所、キャラクター、スポーツなどがあります。
〇そのほかにもたくさんの秘密が!
マンホールカードのすべてを記載してしまうのも野暮なので、代表的な秘密のみ解説しましたが、マンホールカードは通し番号など様々な情報が詰め込まれています。
各自治体が工夫したマンホールを作成しており、地域によってはブラックジャックやポケモン、ガンダムやキン肉マンなどをモチーフにしたものもあります。
ついつい集めたくなってしまいますね。
根強いコレクターが多いのもうなづけます。
太子町のマンホールカードの入手方法は?
太子町のマンホールカードは「太子町観光・まちづくり協会」で入手することができます。
その際は窓口で声をかけていただき、アンケートにご協力ください。
なお、太子町観光・まちづくり協会がお休みの月・火曜日は、太子町役場2階の環境農林課にて配布しています。
太子町散策の思い出に、ぜひお立ち寄りください!