藤井寺市役所のそばに、クラフトビール直売所「大阪渋谷麦酒(おおさかしぶたにばくしゅ)」があります。
この大阪渋谷麦酒で醸造している「河内乃えーる」、実は太子町のみかんが使用されていることをご存知でしょうか?
今回大阪渋谷麦酒の渋谷香名さんにお時間をいただき、河内乃えーると太子みかんのつながりについてお話を聞かせていただきました。
「河内乃えーる」とは?
河内乃えーるは、大阪渋谷麦酒で2022年5月から販売開始したクラフトビールです。
醸造から瓶詰めまで、渋谷香名さんがおひとりで手造りされています。
この河内乃えーるは醸造工程で「ビールの原料の麦芽」と「ビール独特の香りを生むホップ」を3回ほどあわせて煮沸します。
その最後の煮沸の際に、ホップとともに太子町の青みかんの皮を一緒に入れているそうです。
ビールというと苦味を思い出す方もいるかもしれませんが、この河内乃えーるはふんわりフルーティーでほんのり柑橘が香る、とても飲みやすいクラフトビールですよ。
太子みかんに出会ったきっかけ
もともと渋谷さんにビール醸造を教えてくださった研修先の師匠の奥様が、香り付けに愛媛のみかんを使用していたことがきっかけで、渋谷さんも河内乃えーるに使用するみかんを探し始めたそうです。
その後、太子町にある上の太子観光みかん園の生産者さんとご縁がつながったのが、2021年前半の4〜7月ごろでした。
太子みかんをフル活用!
太子町の上の太子観光みかん園は「大阪エコ農産物認証」を取得していることもあり、減農薬でみかん栽培を行っています。
そのため渋谷さんは、太子町の観光みかん園のみかんであれば、一般に流通するレモンやみかんよりも安心して加工できると感じられたそうです。
また渋谷さんはもともと廃棄予定だった摘果の「青みかん」を醸造に使用しているだけでなく、醸造後のみかんの皮は農芸大学の牛に飼料として提供もされています。
本当に余すところなく太子のみかんをフル活用しておられ、インタビューをしながら感激しました。
上の太子観光みかん園の方も、青みかんの活用方法が初めて見つかった!ととても喜んでくださったそうですよ。
「河内乃えーる」を飲んでみました!
河内乃えーるは、白ビールの「ヴァイツェン」、金色の「ピルスナー」、銅色の「ペールエール」、黒ビールの「スタウト」の4種類が販売されています。
そのなかで、今回はヴァイツェンとペールエールをいただきました。
ペールエールは銅色にオレンジも強めのきれいな色合いです。ふんわりみかんの香りが混ざったフルーティな飲み口で、とても美味しかったです。
ヴァイツェンはコクがあるけどすっきりもしていて、とても飲みやすいと好評でした。
各330mlで、お値段は500〜600円ほどです。
空き瓶は大阪渋谷麦酒の店頭ケースで回収していただけますので、地球に優しい取り組みにぜひご協力ください。
大阪渋谷麦酒とは?
大阪渋谷麦酒は、渋谷香名さんが2022年5月にオープンした藤井寺市にあるクラフトビール醸造所です。
渋谷さんの旦那様が日本で初めて本格的なビール醸造を手がけた渋谷庄三郎(しぶたにしょうざぶろう)氏と血縁があり、その名前を引き継いで「大阪渋谷麦酒」と名付けられました。
また、河内乃えーるのラベルのわんちゃんたちも、渋谷庄三郎氏のビールラベルに旗をくわえた犬が描かれていたことにちなんでいるそうです。
「あえて雑種でデザインしてもらった」というこだわりのとおり、河内乃えーるのラベルはどれも一目惚れしそうなかわいい犬たちばかりです。
大阪渋谷麦酒を営んでいる渋谷香名さんはとても素敵な方で、お忙しいなか突然の取材電話に快く応じてくださり、明るく気さくにインタビューに答えてくださいました。
ありがとうございました!
太子町のみかんを使った河内乃えーるは、好評販売中です。
藤井寺へお越しの際はぜひ大阪渋谷麦酒さんへ立ち寄ってみてくださいね。
アクセス
店名 | 大阪渋谷麦酒 |
住所 | 大阪府藤井寺市岡1-2-6 |
TEL | 080-3832-2083 |
営業時間 | (火~土)11時~18時営業 (日・月)定休日 |
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