大阪府太子町の自然を巡る太子ネイチャー、今回は「ホタルブクロ」をご紹介します。
写真は、万葉の森で撮影しました。
ホタルブクロ、提灯花、トッカンバナと数種類の愛称を持つこの花をご存じでしょうか。
花の色は青や白色で垂れ下がった鐘のような形をしている可愛らしい花です。
梅雨が終わる時期に花が咲くことから、別名「雨降花(あめふりばな)」とも呼ばれています。
ホタルブクロの基本情報
ホタルブクロはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草で、北海道から九州まで日本全国に生息しています。
開花時期は梅雨の時期の6月から7月です。
花の色は青色系統のものが多く、青、紫に加え、白やピンクの花を咲かせるものもあります。
草丈は30〜70センチ程ですが、花は直径2センチと小さく可愛い花をたくさん咲かせます。
ホタルブクロの名前の由来
名前の由来は2つの説があるとされています。
①昔、子ども達がホタルを捕まえてこの花の中に入れ遊んでいたから
②「火垂る(ほたる)が語源になった説」
昔は提灯のことを「火垂る」と読んでいたようで、ホタルブクロの花が提灯の形に似ていることから語源になったのではないかといわれています。
ホタルブクロの花言葉
ホタルブクロの花言葉は「誠実」「忠実」「正義」です。
花の姿が教会やお寺にある「鐘」に似ていることから、このような社会的な花言葉がつけられたようです。
一見、上品に見える花ですが、地下では根を深くはっておりたくましい野草です。
食べても美味しいホタルブクロ
ホタルブクロが食べられることをご存知でしょうか。
若葉と芽の部分は天ぷらや、和え物、炒め物にして頂きます。
額を切り落とした花の部分は、サラダやお吸い物、ゼリーにして食べることができるようです。
綺麗な花の色なので、天ぷらやサラダなどにして食卓に彩りを与えられますね。
ホタルブクロで遊ぼう
昔の人はホタルブクロを叩く遊びをしていました。
花の部分を下向きにして手のひらに置き、もう片方の手で勢いよくパチンと叩くと大きな音が鳴ります。
誰が一番大きな音を出せたか、誰が一番高い音を出せたかを競って遊んでいたそうです。
このようにホタルブクロを風船に見立てて叩いて遊んでいたため、破裂音を「トッカン!」と表現し、関東の一部の地域では「トッカンバナ」と呼ばれています。
まとめ
ホタルブクロは日本全国どこにでも咲いている野草なので、昔から花を食べたり、遊びに使用したりするなどして、親しまれていたことが分かりましたね。
日当たりの良い場所を好むようなので、近所の草むらや道端に咲いていたらぜひ眺めてみてください。