大阪府太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、今回ご紹介するのはザクロの花です。
3枚の写真は太子町春日地区で撮影したザクロの花です。
ザクロの花
ザクロの花は初夏に咲くもので、梅雨に入る前に見頃を迎えます。
開花してすぐ梅雨に入るので、花が散りやすいという特徴があります。
5月中旬から6月頃までしか見れない貴重な花は、色鮮やかなオレンジ色をしており、肉厚でオレンジ色のガクの間から飛び出すように花びらを広げます。
このガクは真っ赤なタコのウインナーに似ており、見かけたことがある方もいるかもしれません。
ザクロの花言葉
ザクロの花の花言葉は「成熟した美しさ」
ザクロの実の花言葉は「結合」
ザクロの木にも花言葉はあり「お互いを思い合う」
3つのどの花言葉も、結婚やお祝いにピッタリの縁起が良い言葉ですね。
ザクロってどんな果物
ザクロの歴史は古く、平安時代に原産地のイランなどの中東からシルクロードを通り中国を経由して日本に伝わりました。
現在日本で販売されているザクロのほとんどは輸入品で、アメリカやイラン産が多いです。
日本では観賞用庭木としての栽培がほとんどで、果実を商業栽培している地域はごくわずかです。
国内で栽培されているザクロの旬は秋頃で、9月から11月にかけて収穫のピークを迎えます。
はじめてザクロを食べる時、どの部分を食べたらいいのか分からないという方も多いですよね。
ザクロは果実を割ると出でくる種衣(しゅい)と呼ばれる、種の周りの赤い果肉を食べます。種は品種によって固くて食べにくいこともありますが、栄養豊富なので一緒に食べると良いでしょう。
おわりに
今回は約二ヶ月しか咲かない貴重なザクロの花をご紹介しました。
新緑の緑の中にポツンと咲く色鮮やかなオレンジの小さな花は、まさに「紅一点」という言葉がピッタリですね。
花を落とした後も可愛らしいタコのウインナーのようなガクを落とし、花からガク、また木の実までとザクロは何度も姿を変え楽しませてくれます。
是非お散歩のさいにでも、ぷっくり可愛いオレンジ色の花を探してみてください。