大阪府太子町の自然をご紹介する太子ネイチャー、今回は「ムスカリ」です。
写真のムスカリは、京谷農園の春日農地の近くで撮影しました。
春になると青い絨毯のように咲き乱れ、風にそよぐ姿はとっても可愛らしいですね。
ムスカリとは
ムスカリはツルボ亜科の球根植物で、ヒヤシンスなどの仲間です。
暖かくなる初春から咲き始め3月から4月末頃まで可愛い花を楽しむことができるため、ガーデナーにも不動の人気があります。
近年では品種改良により、青以外にも白やピンク、黄色などさまざまな色のムスカリが登場しました。
ムスカリの名前
ムスカリという名前は香水でも有名な「ムスク」の香りに由来しています。
ムスクは日本語では麝香(ジャコウ)と呼ばれており、とても甘く濃厚な香りがすることが特徴です。
ムスカリはぶどうのような房咲きをするため、グレープヒヤシンスやブドウヒヤシンスという別名もあります。
ムスカリの花言葉
ムスカリの花言葉は「明るい未来」です。
春に芽吹くその力強さに、人々は希望を感じたのかもしれませんね。
しかしその一方で、ムスカリには「失意」や「失望」といった花言葉もあります。
これはムスカリの歴史をもとにした花言葉で、古代ネアンデルタール人の遺跡から、埋葬の際に供えられたムスカリの花が発見されたことに由来するといわれています。
約6万年前の人類最古の埋葬花として選ばれるほど、ムスカリは古くから愛されていたのかもしれません。
ムスカリを探してみよう
今回は春日農地の近くに咲いていたムスカリをご紹介しましたが、大阪府太子町ではほかにも色々な場所でムスカリを見かけることができます。
個人のお庭以外でも、何気ない道端にこっそりと咲いていることもあります。
いろいろなところに愛らしい花が咲いているのも、自然豊かな太子町ならではです。
お散歩途中にみかけたら、ぜひその香りも楽しんでみてくださいね。