太子ネイチャー 第46回 芝桜(シバザクラ)

太子町で見かけた植物をご紹介する太子ネイチャー、第46回は「芝桜(シバザクラ)」です。

芝桜は、名前の通り芝のように地面を覆い尽くし、桜に似た姿をしている花で、芝桜が一面に咲いている場所は観光スポットとして日本全国に存在します。

春を感じさせてくれる芝桜は、太子町の高速の高架近くの葡萄畑でも見つけることができました。

芝桜とは?

芝桜とは日本古来の植物のように思われがちですが、実は北アメリカにあるアパラチア山脈が原産の植物です。

原産地は、日本の気候と似ていることもあり、この付近では春になると桜の木が満開になるほどです。

アメリカから世界中に広がった芝桜は、それぞれ名前や花の形を変え、現在多くの国で愛されています。

日本では4〜5月頃に紫やピンク、青などの小さな花を地面に覆い尽くすように咲きみだれ、まるで花の絨毯のように見えることからグラウンドカバーとしても人気が高いです。

草丈は低く、20〜100センチほどですが、根の部分がとても強いため、芝桜を植え付けることで、斜面にある土の流出も防ぐことができます。

芝桜の花言葉は色ごとに違う?

芝桜は花の色ごとに花言葉も異なり、よく公園や側道でみかける濃いピンクの花言葉には意外な花言葉がついているんですよ。

青と白

青と白の芝桜は花言葉が同じで、「燃える恋」「きらめく愛」です。
芝桜は英語で「moss phlox(モス フロックス)といい、このフロックスという言葉はギリシャ語で「炎」を表現する言葉です。
芝桜はピンク色が多いため、青や白はなかなか見かけませんが、女性に贈るにはピッタリの花言葉であることが分かります。

濃いめのピンク

芝桜の代表的な色である濃いピンクの花言葉は「私を拒否しないで」です。
濃い色は万人受けしないという理由から「派手な色だけど拒否しないでね」という花言葉になったといわれています。

淡い色

淡い色とは白とピンクが混じった芝桜のことで、花言葉は「臆病な心」です。
地面を覆うように咲く芝桜がまるで本心を隠しているかのような様子を表しているのでしょうか。

芝桜を育ててみよう

桜の開花より少し遅い時期に咲く芝桜は、桜の余韻に浸りたい方にはとてもおすすめの植物です。

芝桜は病気や害虫にもとても強いため、簡単に育てることができますよ。

芝桜の「種」は市場には出回っていないため、ホームセンターにて「苗」を購入する必要があります。

植え付けの時期は花の見頃である4〜5月頃が適期です。ぜひ素敵なガーデニングをお楽しみください。