太子町の歴史に詳しい筒井完次さんが手掛けた、「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」。太子タウンでは毎週「かるたでめぐる太子町」と題しご紹介しています。
先週の句は、「た:太子の父親 用明天皇(ようめいてんのう)」から用明天皇陵をご紹介しました。
本日は、「ち」から始まる「近つ飛鳥で勾玉づくり」の句を解説します。
かるたでめぐる太子町「ち:近つ飛鳥で 勾玉づくり」
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」の「ち」の読み札は、「ち:近つ飛鳥で 勾玉づくり」です。
絵札には、秋の紅葉の中そびえ立つ、まるで要塞のような出で立ちの博物館が描かれています。
読み札には以下の通り解説させています。
「近つ飛鳥博物館は近つ飛鳥風土記の丘の中にある古墳専門の博物館。館内には大阪で出土した貴重な資料がたくさん展示され、勾玉づくりの体験学習も行われている。建築は有名な建築家の安藤忠雄氏が設計した。」
近つ飛鳥博物館
大坂府南部に位置する「大阪府立 近つ飛鳥博物館」は建築家の安藤忠雄氏により設計され、1994年に開館しました。
第26回日本芸術大賞を受賞した近つ飛鳥博物館はコンクリート打ちっぱなしの無機質な外観で、光と影が織りなすモダンな博物館です。
はじめて近つ飛鳥博物館を訪れた方は自然溢れる山の中に突如現れる博物館に驚かれることでしょう。
近つ飛鳥博物館は、「日本古代国家の形成過程と国際交流をさぐる」をテーマにかかげ、多くの古墳に関する展示物を集めています。
その展示品は多岐にわたり、古墳から出土した装飾品、剣や刀、埴輪などが多数展示されています。
また定期的に学芸員や外部からの講師がおこなう講座や講演会、勾玉づくり体験もあり子ども達に人気のイベントの一つです。
勾玉の歴史については「【大阪府太子町】古代の勾玉(まがたま)づくり体験」にて解説しているのでぜひお読みください。勾玉の知られざる意味や古代の人がどのように勾玉を作っていたかを解説していますよ。
館内には教科書によく登場する堅穴式石室や横穴式石室が実物大にて再現されていたり、大古墳のつくり方や公開されていない内部なども解説されています。
今年の夏休みはぜひ近つ飛鳥博物館を訪れてみてくださいね。
近つ飛鳥博物館へのアクセス
名称 | 近つ飛鳥博物館 |
所在地 | 〒585-0001 大阪府南河内郡河南町大字東山299 |
開館時間 | 09:45~17:00(展示室への入館受付は10:00~16:30まで) |
定休日 | 月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始 |
地図 |