太子町は健康寿命の長い町！全国平均より10歳も長い

太子町の健康寿命は、なんと全国平均よりも10歳も長いってご存じでしたか？

健康寿命の全国平均は、男性が70.42歳、女性が73.62歳です。これに対して、太子町は男性が80.1歳、女性が83.3歳と、男女ともに全国平均を10歳ほど上回っています。

健康寿命とは？

健康寿命とは、日常生活の妨げになるような健康上の問題がない期間のことです。つまり、寝たきりや認知症にならずに生活できる期間を指します。

世界保健機関（WHO）が定義を行い、日本の厚生労働省も対策に力を入れています。そして、国連加盟183か国のなかで、日本は最も健康寿命が長い国です。

順位	国名（地域名）	健康寿命	健康寿命（男性）	健康寿命（女性）
1	日本	74.1	72.6	75.5
2	シンガポール	73.6	72.4	74.7
3	韓国	73.1	71.3	74.7
4	スイス	72.5	72.2	72.8
5	イスラエル	72.4	72.0	72.7

全体、男女ともに全てにおいて、日本の健康寿命が最も長いです。

そんな世界一の健康寿命の長さを誇る日本にあって、太子町は全国平均を大きく上回っています。

まず男性では、全国平均が70.42歳であるのに対して、太子町の男性は80.1歳です。また、女性では、全国平均が73.42歳に対し、太子町の女性は83.3歳です。

なお、いわゆる平均寿命については、太子町は全国平均を下回っています。つまり、太子町の皆さんは、不健康な期間が短く生涯を終えられる傾向にあります。

都道府県別の健康寿命では、大阪府は下位ランクに位置しています。男性が41位、女性が40位です。

このため、大阪府太子町は、都道府県の平均を上回る健康寿命です。

日本全国の市区町村のランキングでは、太子町よりも健康寿命が長い地域が多くあります。

その中でも全国1位の神奈川県川崎市の麻生区では、健康寿命の長さの秘訣は「坂道の多さ」だと言われています。つまり、日々の生活のなかで歩くことに負荷がかかることが、健康維持に繋がっているということです。

この坂道の多さでは、太子町も決して負けていません。平坦に見える道でも、緩やかな傾斜があり、町のほとんどが坂道です。もしかしたら、坂道が健康寿命を引き上げているのかもしれません。

ただし、坂道と言えば長崎市が有名ですが、太子町ほど健康寿命は長くありません。長崎市の健康寿命は、男性が72.29歳、女性が75.42歳です。

近鉄南大阪線「上ノ太子駅」から、太子町役場までの道程の断面図を作成してみました。

上ノ太子駅を降りてから聖和台を通り、叡福寺や和の広場までまっすぐに進みます。そして、叡福寺東の交差点を左折して、役場へと向かうルートです。

この道のりでは、まず駅から聖和台までの登りで50メートル、そして30メートルほどの下ります。さらに20メートルの登りがあって役場に至ります。実に合わせて100メートルの高低差です。

実は、私たちの事業の中でも、太子町の高齢者の皆さんの元気さを実感することがあります。

太子タウンを運営する京谷商会では、高齢者向けのお弁当事業「配食のふれ愛太子店」を運営しています。配達エリアは太子町および河南町、富田林市、狭山市で配達していますが、実は太子町の高齢者からだけ「ごはんが少ない」という意見をいただきます。

きっと、周辺の市町村の高齢者よりも、太子町の皆さんは食欲旺盛なんですね。

正しい食生活は、健康寿命を伸ばすためのフレイル対策にも有効です。配食のふれ愛太子店では、栄養士が作成した献立に基づいて、日々のお弁当を作り、ご自宅へ配達しています。

大阪府太子町は、自然のスポーツジムとも言える坂道だらけの町です。日常生活では不便に感じることもありますが、健康には大いに役立っています。

世界一の健康寿命の国で、全国平均を10歳も上回るのは素晴らしいことです。健康なままで老後の生活を過ごせることは、多くの人々の願いでしょう。

今後も引き続き、全国平均を大きく上回る健康寿命を維持するために、食生活や適度な運動を心掛けましょう。