大阪府太子町が「フレイル予防」に積極的に取り組んでいることをご存知でしょうか?
下の写真のように、町の掲示板にもフレイル予防について貼りだしてあります。
フレイルとは「健常から要介護へ移行する中間の段階」と言われており、加齢や環境変化で心身が徐々に弱りはじめている状態のことを指しています。
もちろんフレイル予防の取り組みも重要ですが、たとえフレイルになったとしても適切に生活の見直しを行えば要介護状態に進むことなく健康寿命を伸ばすことができるといわれています。
ここでは太子町のみなさんに元気に過ごしてもらうため、フレイルとはなにか、予防するための方法などをご紹介します。
フレイルとは
フレイルとは運動、栄養、口腔、社会・心理という4つの機能の低下によっておこる衰え全般のことです。
いままで高齢者の健康といえば「メタボ予防」や「バランスの良い食事」「口腔ケア」などの身体的なケアばかりに着目されていましたが、このフレイルは認知機能の低下やうつなどの心理的問題や、独居やひきこもりなどの社会的な問題も含んでいます。
大阪府太子町のフレイル予防の取り組み
大阪府太子町でも高齢者にいきいきと生活してもらうため太子町役場の健康福祉部いきいき健康課「太子町地域包括支援センター」でも予防を呼びかける取り組みが行われています。
主に広報の「太子町高齢者情報局」で情報発信をしており、最近では令和4年3月の広報に「フレイルの原因と予防」という記事が掲載されました。
フレイルを予防するためには
フレイル予防には2つの意味があり、どちらも予防方法は同じです。
1つ目の予防はフレイルにならないように事前に生活習慣を見直すことで、2つ目の予防はフレイルになったとしても進行しないように適切に対応することです。
フレイル予防には主に4つの方法があります。
①食事でフレイル予防
栄養バランスは健康な体を作るために最も重要です。
タンパク質を1日60g摂取したり、かたよりなくいろいろな種類の食品を食べるようにしましょう。
②口内ケアでフレイル予防
口内環境の悪化は食事のしづらさや、栄養バランスの崩れに繋がります。
歯科検診を定期的に受けたり、歯間ブラシを使用して歯の間も磨くようにしましょう。
③運動でフレイル予防
筋力トレーニングなどでも予防できますが、ひとりではなかなか続きません。
できるだけ地域の活動などで、人と関わりながら体を動かすことがおすすめです。
④人とのつながりでフレイル予防
寒い時期や暑い時期などは、特に家の中にこもりがちになってしまうものです。
1日10分でも家族と電話をしたり、散歩にでかけてみましょう。
地域の見守りボランティアや、趣味のサークルに参加することも立派なフレイル予防です。
太子町でフレイル予防をしよう
フレイル予防のためには適度な運動や栄養バランスも大切ですが、それと同時に地域活動や社会参加などの人との繋がりをもつことも重要です。
そのため太子町では広報で「お達者健康講座」などの健康に関する講座を紹介したり、運動習慣として「ノルディックウォーク」などの活動を推進しています。
フレイル予防には仲間づくりが重要です!
広報などで情報を得て、ぜひさまざまな太子町の取り組みに参加してみてくださいね。