昨年まで問題なく発売されていた「マグネットセット」と「水で膨らむボール」ですが、子どもやペットの誤飲が相次いで発生したため販売規制になることが決定しました。

大阪府太子町内にある幼稚園や保育園に通っている方や、保健センターを利用されている方は張り紙などを見て注意喚起をうけていらっしゃるかとおもいます。

しかしまだまだ周知が広がらず、危険性の高いおもちゃで遊んでいるご家庭も多いのではないでしょうか。

この記事では誤飲につながるおもちゃ2種類をご紹介するとともに、具体的にどんな危険につながるかを解説します。

発売禁止になったおもちゃ

①マグネットセット

マグネットセットとは、直径約3〜5ミリ程度の大きさの強力な磁力を持った磁石です。

赤や青、ゴールドなどカラフルなカラーバリエーションで、100円ショップなどで気軽に購入でききた点、また小さな子供さんの知育教材としても人気が高かった点から、多くのご家庭にて遊ばれていたおもちゃでした。

この磁石は1度に大量の磁石をくっつけて遊ぶことから、もし1粒飲み込んで個数が減ったとしても周りの大人は気づかないことがほとんどです。

そして、このマグネットを誤って誤飲すると開腹手術をして胃や腸から摘出しなければならないため、飲み込んだお子さんは大きな傷をおうことになります。

こちらの商品は今年の6月19日から製造が禁止となりました。

②水で膨らむボール

水で膨らむボールは1粒が1センチ以下でとても小さいですが、水につけるとなんと10倍にも膨らみます。

カラフルな色合いや、こちらもマグネット同様100円ショップで購入できたことから多くの家庭にて遊ばれていました。

特に昨年までは夏祭りの屋台でもこの水で膨らむボールが金魚すくいのようにして販売されており、人気の商品でした。

このボールは膨らむ前も、また膨らんだ後でもサイズが小さく子供やペットも簡単に飲み込むことができます。

そして一度飲み込んでしまうと、体外への排出が難しいため注意が必要です。

ボールを飲み込むと腸閉塞を発症する恐れがあることから開腹手術をする必要があります。

こちらの商品も今年の6月19日以降は発売が禁止となりました。

もし手元におもちゃが残っていたら?

現在製造・販売が禁止されている「マグネットセット」と「水で膨らむボール」ですが、まだ家の中に残っている場合はどのようにすればいでしょうか。

該当の商品は必ず子供が手にすることがない場所に保管・管理するようにしましょう。

また子供やペットの安全を最優先に考え、廃棄することもぜひ検討してください。

子供はある程度の年齢でも大人が予想もしないような行動を無意識に取ることがあります。

できる対策をしっかりと取りつつ、今一度おもちゃの中に混ざっていないかよく確認しましょう。