太子ネイチャー第29回 サルスベリ

大阪府太子町の自然を紹介する太子ネイチャー第29回目は、「サルスベリ」です。

この写真は、太子町の緑の一里塚で撮影しました。

【太子町春日】竹内街道(たけのうちかいどう)を旅する人の目印 緑の一里塚(いちりづか)

夏は暑さのせいで花が咲く植物が少ないとされていますが、このサルスベリは梅雨明けから秋まで花を楽しむことができる貴重な植物です。

木の幹には皮がないため、ツルツルとした肌触りでほんのり冷たさを感じます。

サルスベリってどんな花

サルスベリは別名「百日紅(ヒャクジツコウ)」とも呼ばれ、中国南部が原産のミソハギ科サルスベリ属の落葉高木です。

日本に渡来したのは江戸時代以前とされており、当時は寺院など仏教施設に植えられていることが多い植物でした。

現在では主に街路樹や庭木として植えられていることが多いです。

高さは2〜10メートルまで成長し、初夏から秋にかけて枝先に花をつけます。

花の後に出来る実の部分は、直径7ミリほどの丸い形で11月頃になるとパンッ!と6つに裂けて種が現れます。

そして驚くことに種の上の部分には「翼」があり、この翼によって種子が散布されるのです。

非常におもしろい自然の摂理ですよね。

花の色は、ピンク、白、赤紫など数多くのカラーがあり、花びらはまるでフリルのように見えることが印象的です。

花だけでなく木も特徴的で、皮がはがれて剥き出しになった部分はツルツルとした触り心地でヒンヤリとしていて気持ちが良いですよ。

百日紅(サルスベリ)の名前の由来

サルスベリの木の幹は、樹皮が剥がれており、表面がツルツルしています。

そのため木登りを得意とする猿でさえこの木には登ることが難しいといった理由から「サルスベリ」という名前がつきました。

またサルスベリには別名があり「百日紅(ヒャクジツコウ)」という名称でも親しまれています。

これは漢字通り、初夏から秋まで花が100日間も咲き続けることから「百日紅」という別名がついたといわれています。

皆さんの周りでは「サルスベリ」、「百日紅(ヒャクジツコウ)」どちらの名称で呼ばれていますか?

まとめ

本日はサルスベリについてご紹介しました。

サルスベリの花は色鮮やかで数多くの種類があることが特徴です。

本日ご紹介した色以外にも、白みがかったピンク色や、紫がかったピンク色などグラデーションがある花もあるので栽培する楽しさも倍増しますね。

特徴的な木の幹もツルツルでヒンヤリした触感なので、ぜひ触って確かめてみてください。