「かるたでめぐる太子町」では、筒井完次さんの「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」を解説しています。
先週は、「よ」の句から、太子町のマスコットキャラクター「たいしくん」についてご紹介しました。
今週は、「ら」で詠まれている、春のイベント「岳のぼり」についてのお話です。
「ら:楽々登ろう 岳登り(だけのぼり)」
「切り絵でめぐる太子町郷土史かるた」の「ら」の読み札は、「ら:楽々登ろう 岳登り(だけのぼり)」です。
まず、絵札には、二上山の雌岳山頂付近にある日時計が描かれています。
周囲の石には腰掛けることができ、登山者の休憩スポットになっています。
そして、よく見ると、絵札に描かれる木の葉が薄くピンク色になっていることが分かりますね。
なんと、日時計の周囲には桜の木があり、時期が良ければ山頂にて開花を見ることもできますよ。
そして、筒井先生の解説は以下の通りです。
「例年4月23日に二上山で開催される岳のぼり。
山田からだけでなく奈良県の当麻・竹内・長尾からも
たくさんの人が山頂を目指 し、かつてはご馳走を山頂で食べた。
江戸時代の西国名所図会にも紹介される珍しい行事です。」
岳のぼり
大阪府太子町と奈良県葛城市、香芝市。
この3市町にまたがる二上山をご存知でしょうか。
二上山では、毎年4月23日、3市町合同で「岳のぼり」が開催されます。
太子タウンでも、以前このイベントの告知をさせて頂きました。
「岳のぼり」はもともと、二上山麓周辺地域の人々が、
「嶽(だけ)のぼり」と称し二上山に登る伝統行事でした。
江戸時代から続く伝統的行事あり、
当時は當麻寺(たいまでら)の僧侶が護摩を焚き五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈ったそうです。
そして、今年度はも4月23日(火)に開催される予定です。
太子町から登山をお考えの方は、 二上山万葉の森・岩屋登山口が登り口となります。
ぜひ、古くからある伝統行事に皆様も足をお運びください。