太子町にお住まいの方なら、どこかでこのピンクのロゴマークをご覧になったことがあるのではないでしょうか。
これは「SASAE 愛 太子」という今後の高齢化社会を地域の皆さんで支え合う大事な協議体のロゴなのです。
SASAE 愛 太子とは
SASAE 愛 太子とは、介護保険制度の生活支援体制整備事業の中で位置づけられている住民参加型の協議体で、地域づくりからの支え合い勉強会や研究会を通じて浮き彫りになった4大テーマについて協議したり、情報交換や太子町の現状把握の場として実施されています。
4大テーマとは具体的に、「集いの場」「移動支援」「買い物支援」「町会・自治会の活性化」です。
SASAE 愛 太子は「参加の意思がある住民が出入り出来る自由な場所を提供する」という運営方針のもと活動されており、お茶を飲みながら、お菓子を食べながら、メンバーが話しやすい雰囲気の中で開催されています。
また太子町の新しい地域づくりを発展させ、次世代へと継承していくため、若い世代に向けてFacebookなどのSNSを通して活動内容などを発信しています。
SASAE 愛 太子の歴史
SASAE 愛 太子の歴史は、平成28年に行政の職員と社会福祉協議会の職員が行った「地域づくりからの支えあい勉強会」がスタートになっています。
「地域づくりからの支えあい勉強会」では、行政職員と社会福祉協議会の職員が町内を回り、介護保険の内容が変わること、少子高齢化が進むこれからの太子町の将来を他人事ではなく自分の事として、みんなで考えたいと活動に取り組んでいました。
後にその活動に賛同した町内の意欲ある有志が集まり「生活支援体制整備研究会」が発足し、平成29年4月にSASAE 愛 太子がはじまりました。
SASAE 愛 太子の活動
SASAE 愛 太子の活動の具体例として、ここでは「SASAE 愛 太子✕マイカーボランティア」をご紹介します。
SASAE 愛 太子✕マイカーボランティア
第2回目のSASAE 愛 太子の中で4大テーマのうち移動支援から取り組まないかという意見が出ました。
入院できる病院が町内にない、坂道が多いなど、車がないと生活のしづらさが目立ちます。
そこで、移動支援を考える円卓会議を立ち上げ、その構成メンバーで先行事例の視察や協議を行った後、2017年11月から大阪府内で初めてマイカーボランティアをモデル事業としてスタート。
3ヶ月の検証期間を経て2018年からは許可・登録不要の移動・外出支援が3つの団体で実施されています。
この3団体では、車を使った外出やゴミ出し、掃除、病院内やスーパーの付き添い等の生活支援を受けることができます。
太子町ではこれらの生活支援を受けることにより、住民が住み慣れた町で、質の高い、ハリのある生活を送ることを目指しています。
移動支援が必要になる背景
太子町は傾斜が多く、町内に鉄道がないこと、最寄り駅までの交通手段の確保が難しいことから高齢者・障害者の方は特に移動が困難です。
そのため、移動支援はとても重要になって来ます。
まとめ
SASAE 愛 太子の活動は当初から、住民と共に勉強会や円卓会議を通して生活上の困りごとを共有し支援サービスを考え提案しています。
それは現在困っている高齢者を支援すること、そして近い将来自分たちも必要となるであろう支援サービスに取り組み、住みやすい環境を作ることが目的です。
大阪府内で初めて移動・外出支援を行ったSASAE 愛 太子さんの活動今後の活動を見守っていきたいですね。