
「3歳健診のあと、小学校に上がるまでに専門的なチェックを受ける機会がなくて少し心配」──太子町で子育て中のご家庭からは、こんな声がしばしば聞かれます。
確かに、言葉・社会性・生活習慣が大きく伸びる4~5歳は、就学へ向けた“最後の確認ポイント”。
そこで太子町を含む全国の自治体で、新しく『5歳児健康診査』の導入がはじまっています。
この記事では、なぜ5歳児健診が追加されたのか、その背景と具体的な内容をわかりやすくご紹介します。
「5歳児健康診査」が必要とされる3つの理由とは?
発達特性の“空白期間”を埋めるため
3歳健診後から就学までの3年間は、語彙の爆発的な増加や友だち関係の広がりなど、発達が大きく変化する時期です。
日本小児科学会は「4~5歳で発達特性が顕在化するケースは少なくない」と指摘しており、全国の自治体でも5歳児健診を導入する動きが進んでいます。
5歳児健診を設けることで、就学前にもう一度専門的なチェックと相談機会を確保できるようになりました。
生活習慣を就学前に立て直すラストチャンス
大阪府が実施する保健統計(令和5年度版)によると、府内5歳児の約1割が「就寝時間22時以降」「朝食欠食が週3日以上」といった生活リズムの乱れを抱えています。
5歳児健診では身体計測に加えて栄養・睡眠・運動の聞き取りも行うため、必要に応じて管理栄養士や保健師から具体的な改善プランを提案してもらえます。
小学校入学までに生活リズムを整える“最後の見直し”の機会になるわけです。
保護者の「就学への不安」に寄り添う仕組み
5歳児健診では医師診察のほか、希望者向けに心理発達・子育て相談を同時開催。
発達の専門家に直接相談し、必要なら言語聴覚士によることばの教室や親子教室へスムーズに繋げてもらえるので、保護者が抱える就学前の不安を軽減できます。
太子町の5歳児健康診査 内容・スケジュール・費用
検査項目 | 検査内容 | ポイント |
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身体計測・問診 | 身長・体重・視力聴力チェック | 成長曲線で体格や視覚聴覚の変化を確認 |
医師診察 | 小児科医による全身診察 | 生活習慣病の兆候や姿勢も評価 |
★栄養相談 | 管理栄養士が食事バランスを助言 | 偏食・小食・肥満など個別に対応 |
★心理発達・子育て相談 | 臨床心理士・保健師が発達面を確認 | 就学準備や発音・行動の悩みを相談 |
★は希望者のみ。
詳細 | |
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実施日 | 奇数月の第1木曜日 (5月・7月・9月・11月・1月・3月) |
初回日程 | 2025年5月1日(木)から |
案内方法 | 各健診日の約2か月前に個別案内を郵送 |
対象 | 令和7年度中に5歳を迎えるお子様(年中児) |
会場 | 町立保健センター |
アクセス | 近鉄「上ノ太子」駅から町コミュニティバス〈保健センター前〉下車すぐ ※無料駐車場あり |
予約の変更や質問は
いきいき健康課 ☎ 0721‑98‑5520
まとめ
3歳健診から小学校入学まで、子どもの成長は大きく進みます。
新設された5歳児健康診査は、就学前に「できること・少し苦手なこと」を客観的に把握し、スムーズな入学準備につなげるための大切なステップです。
案内が届いたら、ぜひ親子で参加し、お子さまの未来へのサポートに役立ててください。