年末年始が近づき、寒い季節になると火災の発生リスクが高まることが指摘されています。

この機会にぜひ、住宅用火災警報器の設置状況を確認してみませんか?

大阪南消防組合火災予防条例により、すべての住宅に設置が義務付けられている住宅用火災警報器

その重要性や効果について、詳しくご紹介します。

住宅用火災警報器とは?

住宅用火災警報器は、火災の煙や熱を感知し、警報音や音声でいち早く危険を知らせてくれる装置です。

特に、寝室や階段などには煙感知タイプを設置することが推奨されています。

夜間の就寝中に発生する火災では、逃げ遅れを防ぐ効果が非常に高いとされています。

住宅火災と警報器の重要性

  • 住宅火災による死者の約半数は逃げ遅れが原因。
  • 死者の約7割は65歳以上の高齢者。
  • 発生時間帯の多くが深夜から早朝にかけての就寝中。

住宅用火災警報器を設置することで、火災発生時の早期対応が可能となり、逃げ遅れによるリスクを大幅に減少させることができます。

令和2年から令和4年までのデータによると、警報器設置済み住宅の火災死者数は、未設置の住宅と比べて約半減していることがわかっています。

定期的な点検と交換が大切

設置後も安心してはいけません。

住宅用火災警報器は、10年を目安に交換が必要です。

電子部品の寿命や電池切れによる故障が発生する可能性があるため、定期的に動作確認を行いましょう。

  • 動作確認方法:ボタンを押す、または紐を引く。
  • 注意点:警報音が鳴らない場合は電池切れ、または本体の故障が考えられます。速やかに交換をお願いします。

太子町の住宅用火災警報器設置状況

大阪南消防組合の調査によると、構成市町村における住宅用火災警報器の設置率は73%で、全国平均の84.5%を下回っています。

特に高齢者世帯を守るために、設置率向上への取り組みが進められています。

無償での取付け支援も!

高齢者や障がいをお持ちの方で、住宅用火災警報器の設置や取替えが困難な方を対象に、無償で取付け作業を行う支援制度があります。

対象世帯

  1. 65歳以上のみの世帯。
  2. 身体障がい者手帳の交付を受けている世帯。

必要なもの

  • 検定マークがついた住宅用火災警報器(ご自身で準備してください)。

取付け位置は天井面または壁面となりますので、ご注意ください。

詐欺にご注意を!

住宅用火災警報器の設置や取替えを装った詐欺が報告されています。

消防職員は「消防公務之証」を携行していますので、確認を怠らないようにしましょう。

お問い合わせ・詳しい情報

ご不明点がある場合やサポートが必要な場合は、大阪南消防組合にお問い合わせください。