
福祉のこまりごとは、意外と身近なところにあるものです。
日常生活の中で、「ちょっと気になるな」と感じる行動をしている人に出会うことはありませんか?
たとえば、病院の予約を何度も忘れたり、真冬に薄着で出歩いていたり、同じ食品を大量に買い続けているような場面です。
こうした様子には、生活上の困りごとが隠れていることがあり、本人が気づいていないことも珍しくなく、福祉の視点で見るとそれはSOSのサインかもしれません。
認知症の初期症状の可能性
このような変化の背景には、認知症が関係している可能性があります。
認知症の初期には、予定を忘れてしまったり、お金の管理に戸惑ったり、季節に合わない服を選んでしまうことがあるようです。
本人が異変に気づけないこともあり、周囲も年齢の影響と思い込んでしまいがちですが、早めに行動して損になることはありません。
日々の小さな違和感を見逃さないことが、支援への第一歩になります。
認知症の詳しいことについては政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」で紹介されています。
「気になる人」を見かけたら、まず相談を
「困っているかもしれない」と感じたとき、ひとりで抱えず、まずは相談してみることが大切です。
急な対応が必要なときには警察が頼りになりますし、日常の中で「少し気になるな」と思ったときには地域の支援窓口が力になってくれます。
相談先 | 内容 | 電話番号 |
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富田林警察 | 緊急時の対応(徘徊・暴言・暴力など) | 0721-25-1234 |
太子町社会福祉協議会 地域包括支援センター |
認知症・高齢者の困りごと全般の相談 | 0721-98-1311 0721-98-5538 |
誰かの暮らしを支えるきっかけは、ちょっとした気づきから生まれます。
どこに連絡すればよいか迷うときでも、まずは気軽に電話で相談してみることが、支援への第一歩になるでしょう。